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祭祀王になる! 足利義満の夢のタワー 室町時代の新都心のランドマークか
祭祀王としてアピール
足利義満はなぜ、これほどまでにタワー建設にこだわったのだろうか。早島准教授は「父、義詮(よしあきら)の菩提(ぼだい)を弔うのが第一としつつ、金色に輝く金閣と合わせてシンボルにしたかったのでは」と話す。
また、義満は北山殿で政務を行うと同時に朝廷顔負けの宗教儀式を重ねていたという記録も残る。
今谷明・帝京大教授(日本中世史)は「国内外に朝廷以上の国王として、また祭祀王としての自分を強烈にアピールしたかったのだろう」と話していた。