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【ゴルフ】

石川遼が5カ月ぶり復帰 豪打やめる

2016年7月7日 紙面から

ドライバーで鋭い球を放つ石川=北海道クラシックGCで(松岡祐司撮影)

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 男子ゴルフの国内メジャー第2戦、日本プロ日清カップが7日、北海道安平町の北海道クラシックGC(7094ヤード、パー72)で開幕する。腰痛で離脱していた石川遼(24)=カシオ=にとって、約5カ月ぶりの復帰戦。故障の要因となったドライバー重視のスタイルから大転換を図り、完全復活のスタートを切る。

 リラックスした表情そのままに、石川はしなやかにドライバーを振った。「飛距離は5ヤードくらい落ちている」。こだわっているのは距離ではない。変革途上の新スイングに、再出発の思いが凝縮していた。

 「同じスイングで再開したら、またけがをする。一新しなきゃいけない。スイングを変えざるを得なかった」

 今年2月、米ツアーのAT&Tペブルビーチ・プロアマ開幕前日に腰に痛みを覚えた。腰椎椎間板症重症と診断され、患部の炎症が治まるまで2カ月も要した。4月下旬にはアイアンでフルショットできるまで回復しながら、ドライバーを打てば痛みが戻ってきた。

 「いつになったら復帰できるんだ…。いや、待てよ」。ドライバーとアイアンで、自分自身のスイングが違うことに初めて気付いた。そこに、故障の要因と復帰への道筋を見出し、代名詞だった力感あふれるドライバーショットからの脱却を決断した。

 故障前に重くしていたシャフトは、90グラムから20グラム減。体重移動を抑え、ヘッドの重さに頼らず、「アイアンと同じスイング」に転換した。さらに、不安感を打ち消すだけの練習はやめた。「何が大事か。考え方が変わった」。故障、長期離脱を経て、リニューアルした石川が北の大地で復活の第一歩を踏み出す。 (松岡祐司)

 

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