金閣寺に100m級「大塔」か…裏付ける破片

読売新聞 / 2016年7月8日 20時39分

金閣寺で出土した九輪の破片(京都市上京区で)=吉野拓也撮影

 室町幕府3代将軍・足利義満(1358~1408年)が建立した金閣寺( 鹿苑 ろくおん 寺、京都市北区)で、仏塔の頂上部に使われる装飾「 九輪 くりん 」の一部とみられる破片が見つかり、京都市埋蔵文化財研究所が8日発表した。

 仏塔は義満が建てたと伝わる「北山大塔」とみられ、木造建築物としては史上最も高い100メートル超の高さだった可能性がある。これまで塔の存在を裏付ける遺構や遺物はなく、幻の塔とされていた。

 義満は1399年、自ら造営した 相国 しょうこく 寺(同市上京区)に高さ360尺(109メートル)の七重大塔を建立。落雷で焼失したため、義満は5年後に北山殿(後の金閣寺)で同じ七重の北山大塔を改めて建て始めたが、完成直前の1416年に再び落雷で焼失したと伝わる。

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