蹴球探訪
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【ゴルフ】石川遼114位発進 メロメロ5カ月ぶり復帰戦2016年7月8日 紙面から
◇日本プロ選手権<第1日>▽7日▽北海道安平町、北海道クラシックGC(7094ヤード、パー72)▽曇り、気温19・3度、南6・2メートル▽賞金総額1億5000万円、優勝3000万円▽144選手▽観客1398人 5カ月ぶりの復帰戦となった石川遼(24)=カシオ=は1バーディー、6ボギーの77と乱れ、首位と13打差の114位と出遅れた。試合勘が乏しい影響でショット、パットともに精度を欠き、日本ツアーでは3年ぶりの3ケタ発進となった。ツアー通算6勝の武藤俊憲(38)が9バーディー、1ボギーのコースレコードとなる64で首位に立ち、3打差の2位に韓国の宋永漢(ソン・ヨンハン)が続いた。 メロメロだった。石川は何度も首をひねり、何度もため息をついた。ショットが乱れ、まさかのミスパットにはギャラリーから悲鳴が上がった。「結構、苦しかった。全然リズムに乗れなかった」。見せ場は、前半13番で奪ったチップインバーディーのみ。ほろ苦い復帰初日に、その顔からは笑みが消え飛んでいた。 ティーショットが制御不能だった。インスタートの11番は右ラフ、12番は左ラフに入れ、連続ボギーをたたいた。15番では左の林に打ち込み、4、7番でも球は無情に右の林へ向かった。広いコースなのに、フェアウエーキープ率は57・14%(125位)と低調。加えて、アイアンショットがピンに絡まず、「飛んだり、飛ばなかったりというのがほとんど。10ヤードくらいずれるショットが多かった」。命綱とも言える縦の距離感を、最後まで失ったままだった。 パッティングも絶不調だった。16番パー5で1メートルのバーディーチャンスにつけながら、よもやの3パット…。カップに蹴られ、折り返しの80センチも外した。石川は天を仰ぎ、動けない。平均パットは2・1111(137位)に膨れ上がった。「パターのフェースがどこに向いているのか分からず、思ったところに打てなかった」。長期離脱の影響は、想定外に大きかった。 それでも、石川は努めて前向きだった。腰に痛みはなく、「スコア以上に安堵(あんど)した」。腰に負担を掛けない新スイングに関しても、「納得のいくショットはできた。手応えはある」と気持ちはなえてはいない。宿命づけられた完全復活への旅は、まだ始まったばかりだ。 (松岡祐司) PR情報
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