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【大相撲】

御嶽海、名古屋場所出場決定 左膝裏の肉離れは良化

2016年7月8日 紙面から

稽古の締めくくりにそんきょする御嶽海=愛知県犬山市の出羽海部屋で(永井響太撮影)

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 左膝裏を肉離れした東前頭筆頭の御嶽海(23)=出羽海=が7日、名古屋場所(中日新聞社共催)出場を明言した。愛知県犬山市の出羽海部屋での朝稽古後「出ます」とキッパリ。患部は回復しつつあり、初の上位総当たりで迎える準ご当所場所へ向けて気持ちを高ぶらせた。

 御嶽海に焦りの色はない。軽めのテッポウに加え、そんきょなどで患部の感覚を確かめた。若い衆と言葉を交わせば、自然と笑みがこぼれた。「(膝を)伸ばすのは違和感があるけど、きょうは腰が割れた。(状態は)ボチボチです」。痛みはあるが、良化の兆しにうなずいた。

 5日に出稽古に来た白鵬に上手投げで転がされると起き上がれず病院に向かった。左膝裏の肉離れで全治まで2、3週間と診断された。現在は針や超音波による治療、患部の周囲の筋肉をほぐすケアに努めている。師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)は「だいぶ回復してそんきょができる。(肉離れから)2日たって大丈夫なので、出場も大丈夫だと思う」とゴーサインを出した。

 手負いのホープを元気づける“援軍”も駆けつけた。保育園、小学校、高校と一緒だった幼なじみの長瀬貴弘さん(24)さんが岐阜県可児市から家族で激励に来てくれた。「今場所は激戦になると思うので無理なく頑張ってほしい」とのエールを受け取った御嶽海は「活力になる。上位陣にどこまで自分の相撲が取れるかだと思う。自分の相撲が取れないで終わっている人も多いので」と気を引き締める。

 七夕の願い事に御嶽海は「金紙に『金星か銀星をとりたい』かな。思い切ってやるだけ」と力を込めた。自己最高位で挑む横綱、大関撃破の祈りは届くか。 (永井響太)

 

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