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【プロ野球】

渡辺主筆「由伸の責任じゃねえからな」 巨人フロントに苦言

2016年7月8日 紙面から

阪神に抑え込まれるゲーム展開にまぶたを閉じる巨人・高橋監督(武藤健一撮影)

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 久しぶりに、読売グループ総帥の独演会だ。由伸巨人は、6年ぶりの1安打零封負け。それでも、読売新聞・渡辺恒雄代表取締役主筆(90)は報道陣に囲まれ、冗舌そのものだった。

 4位に沈むチーム状態に関して「そんなこと聞くな。不愉快だ」とブチまけたが、気を取り直したのか「これは由伸の責任じゃねえからな。これはフロントだよ。補強してねえもん。今の陣容で勝てと言ったって無理だよ」と、優しく高橋監督をフォロー。さらに「巨人はボロボロになった。ボロボロを引き継いで勝てるわけがない」と続け、昨季は貧打に苦しんでV逸したチーム状況から劇的な変化は起きないとばかりに言い放った。

 この日の試合前には、高橋監督が東京都内の読売新聞本社を訪問。渡辺主筆、老川祥一オーナー(74)らに前半戦の報告を行った。今後の戦略やチームの課題などを話し合い、高橋監督は「意見交換させていただき、いい時間だったと思います」と話していた。

 もちろん、渡辺主筆が今季の白旗を揚げたわけではない。1996年の長嶋政権次の逆転Vを飾ったメークドラマを例に挙げ「11・5をひっくり返したんだから。9や10なら可能性はある」と、ハッパを掛けることも忘れなかった。 (園田佳子)

 

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