蹴球探訪
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【プロ野球】阪神・青柳、G戦初勝利 「キラーと呼ばれたい」2016年7月8日 紙面から
◇阪神6−0巨人阪神が連敗を3で止めた。初回に福留の2点二塁打で先制。ゴメスは3回に14号2ラン、5回には2点適時打を放ち4打点。新人青柳は、7イニングを1安打無失点に抑え2勝目。巨人はその1安打で零封負けし、4位に転落した。 七夕の夜に、阪神・青柳が願いをかなえた。プロ初の巨人戦登板で、7イニングを1安打無失点の快投。プロ最多114球の熱投で得た今季2勝目は、憧れの小林繁さんへと近づく大きな一歩だ。 「1回だけだとたまたまかもしれないので、これを積み重ねられるようにしたいです。『巨人キラー』と呼ばれるように、やっていきたいと思います」 巨人と阪神で通算139勝を挙げた右腕が、青柳にとって憧れだった。昨年のドラフト指名あいさつの時は「小林さんのようになりたいです」と真剣な表情で語っていた。この日に見せた打者の胸元を突く強気の投球は、闘志あふれる往年の小林さんと重なる。オレンジが揺れる敵地で、堂々と立ちはだかった。 「野手のみなさんがたくさん点を取ってくれたので、走者を出してしまった場面でも『まだ点差はある』と思って、気持ちを楽にして投げることができました。野手のみなさんのおかげです」 課題の四球は4つと反省は残るが、持ち味のツーシームを中心にG打線を抑え込んだ。2回1死から村田に右前打を打たれたが、許したヒットはこれが最後。7回を3人で斬り三塁ベンチへ戻ると、金本監督が近寄ってきた。「スタミナついたな!」。予想以上の好投に、指揮官の顔にも笑みがあふれていた。 「横に岩貞がいたので『岩貞よりもスタミナついたな』と言うと、岩貞は『異議あり!』みたいな顔をしていましたけど…」 シーズン前半を過ごした鳴尾浜では、先輩を質問攻めにした。岩田には自ら「キャッチボールをしてもらえませんか」と誘い、球筋を肌で感じた。プロ21年目の鶴岡にも、自身の投球フォームのことなどでアドバイスを求めた。「インステップすると腰の回転をうまく使えないので。そこだと思いますね」。答えを見つけ、手応えをつかんでいった。 「阪神−巨人戦はテレビでもずっと見ていました。そこで投げられたということは、大きかったと思います」 自力V消滅の危機を救い、チームはヤクルトと入れ替わりで5位に浮上した。小林さんと同じように、宿敵・巨人をねじ伏せた。6月1日・楽天戦以来の2勝目に、金本監督は「次も同じくらいやってくれれば楽しみな投手」と期待する。未来への希望が生まれた。 (中野雄太) PR情報
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