雑誌内容に関しての読後感は悪くない。
香川靖嗣師の野宮の能評で、いずみ玲氏と金子 直樹氏の能に対する考え方の違いが明らかになるのも面白い。味付けの好みの違いとでも言えばよいのだろうか。
この味付けの違いについては、自分も、このテーマでいつか書いてみたい。
いずみ玲氏が、関根祥丸師についてどう書くのかなというのも、ある意味で楽しみであった。マンセーではない書き方で個人的には安心した。
連載では、権藤 芳一氏の関西だよりでの、故 帆足正規師の追悼文が秀悦。帆足師の能楽タイムズでの連載を楽しみにしていた読者の一人として、帆足師が東京生まれだったのは知らなかった。飄々とした人だったみたいで、芸能人で言うと、おひょいさんこと、故 藤村俊二みたいなイメージを権藤氏の関西だよりから受けました。
花もよのウリは、過去の名人の録音が付録のCDで聞けることにありますが、個人的には観世清之師(観世喜之家の創始者)の謡かな。まだ聞いたこと無かったので。
これから聞いてみます。
花もよには、雑誌内容の充実を優先してもらいたいですね。仮に資金の問題があるのであれば他の方法を探ることを切に望みます。
自分みたいな、粗探しをする輩もいるのですから。