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 韓国ロッテグループの不正資金疑惑を捜査している韓国検察当局が、ロッテ創業者の辛格浩(シンギョクホ、日本名・重光武雄)氏と、次男で韓国ロッテグループ会長の辛東彬(シンドンビン、日本名・重光昭夫)氏に対し、出国禁止措置をとったことが8日、明らかになった。日本のロッテホールディングス副会長も務める辛東彬氏は3日、韓国に帰国していた。

 検察当局は創業者一族への捜査を本格化させており、辛東彬氏の取り調べに着手するとの見方も出ている。7日には辛格浩氏の長女の辛英子(シンヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長を、ロッテ免税店への出店の見返りに業者から不正に金銭を受け取るなどした疑いで逮捕した。(ソウル=東岡徹