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Googleは米国時間7月7日、HTTPSに使用されているセキュリティプロトコルを破ることができる大規模な量子計算機の開発を見越して、「Chrome」に量子暗号時代に備えた技術の実験を始めたと発表した。
同社のソフトウェアエンジニアMatt Braithwaite氏は、デスクトップ用ChromeとGoogleサーバの接続の一部に、耐量子計算機鍵交換アルゴリズムを追加したと説明している。通常使われる既存の楕円曲線鍵共有アルゴリズム上に耐量子計算機暗号アルゴリズムが追加されるため、ユーザーのセキュリティレベルはこれまでと同水準に保たれるという。
現時点では、この実験は開発者向けChromeである「Chrome Canary」に導入されており、「デベロッパーツール」の下の「セキュリティパネル」にある「CECQP1」の項目で確認できる。
Braithwaite氏は、この実験によって、重要な研究領域にスポットライトを当てられると同時に、耐量子計算機暗号アルゴリズムが対応する必要のある大きなデータ構造に関する経験を得ることができると述べている。
「仮説的存在である未来の量子計算機は、現在記録されているあらゆるインターネット上の通信を、昔に遡って復号化できるようになると予想されるが、数十年にわたって秘密を保たれる必要がある種類の情報も多い。従って、将来量子計算機が登場するという可能性は、今われわれが検討すべき課題だ」と同氏は述べている。
Google自身も、数年前に購入したD-Waveの量子コンピュータを使って、化学などの分野に応用できる新たな量子コンピューティング技術を開発している。Microsoft、IBM、Intelなどの企業も、量子コンピューティングの研究に取り組んでいる。Microsoftの創立者であるBill Gates氏は、2016年にこの分野の発展について楽観的な見通しを示し、「今後6年から10年で、クラウドが量子計算機を用いたスーパーコンピューティングを提供するようになる可能性がある」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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