零戦五二型 裏ページ

2008.7.24初出

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 今回の「零戦裏ページ」では、表では出せない画像による考証を中心に展開していく予定。なお、当裏ページは、あくまで私の個人的なメモで非公開という位置付けとしているので、ご理解とご配慮をいただければ幸いである。


■ キャノピ内胴体上部の塗装

 表ページでも述べたコクピット後方胴体上部の塗色について、写真を集めてみた。少なくとも、機体内部色の灰緑色のような明るい色ではないことが明瞭に分かる。タミヤのインストは間違い。



これが一番ハッキリしている。三〇二空52型改造夜戦。機体内部色ではない。斜め銃用の簡易照準器がよく分かる。また、カウリング後端部が明るく写っている。文献-10。

同じく三〇二空機。クルシー帰投方位測定装置のアンテナがあるのが珍しい。文献-10。

52丙型。後方胴体上部は明るく見えなくもないが、胴体側面も明るく写っており、機体内部色説の証拠にはならないだろう。正面防弾ガラスのフレームは明度が高い。後方防弾ガラスは撤去、胴体13mm機銃も無いようだ。カウル上部後端部、機銃調整用白線にも注目。文献-20。

同じく52丙型。やはり暗色。これも後方防弾ガラスは撤去。左側胴体機銃のガス抜き穴が無いが、パッチでふさいでるのか?1枚ものなのか? 文献-20。

ガラスがないので、明度がはっきり分かる。こうやって一連の写真を見ると、どの写真も胴体の暗緑色と同じ明度で写っている。ひょっとして、黒でなく暗緑色か?(←新たな疑惑) 文献-16。

空母コパイ(Copahee)甲板上の中島製52型。座席と明度差が異なるのが明瞭に見て取れる。また、カウルとも明度が異なるが、色調が違うのか、艶の有無の違いか。カウリングの白線もバリエーションが多数。

三〇二空機。やはり暗色。その他、風防内胴体上部や照準器、その基部のディティールが分かる貴重なアングル。文献-10。

頂き物の画像。この画像では、胴体の暗緑色とキャノピ内部の色調は明らかに違うが・・。これ、モノクロ写真の着色じゃないよね?

11型。キャノピ内は暗色。「生きた」機体でフラップ内部が見える数少ない例。逆に言うと、実機の運用では地上でフラップを「常に」閉じているわけだ。いや、フラップ下げて模型を作っちゃだめよというつもりはないけど。フラップ内部はかなり暗いが、この頃は青竹か?? 文献-8。

破損した21型。こちらはガラスの影響か、暗くは見えない。「コ」の字形に記入されたフラップ警戒の赤線にも注目。文献-20。



■ カウリング

 キャノピまわりの写真にカウルも一緒に映っているので、ついでに見ていこう。零戦の模型で、常に人によってイメージの異なるのがカウリング。一般論として古いモデラーほど、古い模型のイメージを引きずっているので、正しい形が見えていない。ま、それは各個人の思い入れで勝手にすればいいのだけどね。

 断面形で考えると、円形のエンジンの上にインテイクダクトと弾道チューブを乗せ、それをカウリングが「ぴっちり」くるんでいるので、断面は卵形で下半分は真円となり(←これ重要)、その円の中心にプロペラ軸が位置する。上半部側面(断面図を時計で表せば11時、13時)は案外スマートに削がれている。無駄にふくらむと、空気抵抗が増えるし、何より艦載機として重要な視界の妨げになる。

 カウリングの「形」については、あらためてじっくり考察したいが、とりあえず、細部から。



キャプションによると中島製52丙型。カウルの形が分かりやすいアングルだ。カウル中心よりもプロペラ軸線がかなり下側に位置し、カウリング上側のラインは前方に向かってカーブを描いて下がっていくことが分かる。これが零戦のカウリングなのだ。文献-8。

米軍捕獲の中島製52型。カウリングの側面形に関しては、この写真に尽きる。頂き物の画像(同じ写真は世傑等にあり)。

墜落した中島製52型。カウルの7.7mm機銃口、胴体側の機銃口がよく分かる。本機の機銃調整用白線はコパイの52型と同じパターン。脚出視示棒にも注目。文献-20。

63型。13mm機銃口が明確に分かる。センターにパネルラインがあるような。白線は、上写真の52丙型と同じようだ。文献-22。

中島製52型。当時の生きた機体で詳細がよくわかる写真は少なく、貴重。カウルフラップ前端の丸みがポイント。耐熱板や排気管も鮮明。このあたり、レストア機は新造されやすい部分で信用できない。文献-20。

再掲。カウル後端部の処理に注目。カウルフラップ全開だと、エンジンの後ろ姿がよく見える。



■ 脚カバー、脚収容部の塗装 8/4追加

 脚部の塗装については、表ページの記述を参照いただきたい。



三〇二空の52型。カウルと胴体の明度差から中島製と思われる。主脚カバーの裏は明色で、私には下面色のように見える。胴体につく車輪カバーの方は、暗く写っている。表側の荷重表示もバリエーションがあり、これは赤青の2色だ。文献-10。

中島製52丙型。こちらも脚カバー裏は明色。荷重表示は赤黄青の3色。脚柱は黒だが、トルクリンクは銀?。ついでにカウリングの形にも注目いただきたい。エンジンギアケースはアルミ無塗装か。文献-2。

トリミングしているが、後部胴体塗り分けで中島製と分かる。キャプションによると52甲型(機銃付け根のバルジは不明瞭だが)。車輪カバー内側の明色が明瞭に分かる例。奥の胴体と比べれば下面色といってよいだろう。落下タンクはビミョーに他より明るい。荷重表示は2色。文献-8。

52丙型。カウルと胴体の明度差から中島製の可能性。本機の車輪カバー、収容部については、何とも言い難い。荷重表示は3色。文献-2。

これも中島製52丙型。この収容部も何とも言えないところ。荷重表示は3色。ここで取り上げた機体のうち、丙型はいずれも3色。文献-20。

メーカー不明(多分中島製)の52丙型。カバー裏、収容部ともどちらかといえば下面色に見える。荷重表示が何か変だが、3色の下1色が隠れているのか? 文献-20。

これもメーカー不明(多分中島製)の52甲または乙型。カバー内側が暗く見える例。文献-20。

メーカー不明の52丙型。脚収容部は無塗装にも見える。防火壁も無塗装のようで、IWMの52型と符合する。文献-16。

キャプションによれば中島製の52丙型。これも収容部が無塗装に見えなくもない。いずれにせよ、下面色か無塗装かの判別は、カラー写真でも難しいから、モノクロではなおさら。文献-8。

次に三菱製52型を見ていこう。脚カバー裏は明瞭に下面色。よく見れば、車輪カバーや収容部も同様に見える。荷重表示は2色。トルクリンクは黒? 文献-20。

三菱製52甲型。カウルと胴体の明度差に注目。車輪カバー裏は下面色。リンクはやはり暗色。文献-20。

松山の263空の52型。メーカー不明(画面外だが、カウルとスピナの明度差で、何となく三菱っぽい)。車輪カバー裏だけでなく、脚収容部が明色に塗られているのがはっきり分かる。カバー開閉リンクは暗色(黒で塗装されていると言われている)。文献-20。

21型も見てみよう。こちらはキャプションによれば三菱製。21型も、脚カバー、車輪カバー、収容部ともに灰緑色。脚カバー下部の裏側が興味深い。文献-16。

もひとつ三菱製21型(画面外だが短いスピナで判別)。脚柱の銘板らしきものにも注目。文献-8。

これも21型。少々暗めだが、下面色とも青竹ともとれる。文献-20。

視点を変えて、脚のディティール。中島製と思われる52型。ブレーキパイプの取り回し、脚柱中程の銘板?がよくわかる。ただしこれ、機体によって無いもの、位置違いなどバリエーションがあるので注意。文献-8。

52型。これもブレーキパイプなどのディティールがよく分かる。脚柱は黒。ホイルは銀。文献-10。



■ スピナの仮説

 写真を眺めて思いついた仮説。それ以上の根拠は大してない。

 零戦は52型になると、プロペラブレードが茶色で塗装された。その時、スピナは銀色(おそらく無塗装)のものが多数見られるが、これが工場出荷時の標準だったのではないか。とすれば、暗色で塗られたスピナは、部隊にて塗装されたのではないか。そうであれば、スピナは茶色とは限らず、暗緑色もあったのではないか。モノクロ写真では、暗緑色と赤褐色は同じ明度に写る。

 傍証。雷電では暗緑色のスピナあり。反証。隼などはスピナ、ブレードとも茶色。同じ中島であればスピナも工場塗装で茶色に塗り、ある時期から工程省略で無塗装になった、とも考えられないか?


■ コクピット 8/15追加

 主翼の考察の前に、まず、コクピットから。



IWMの中島製52型。褐色が強いが、様々な現存パーツの状態からみて、経年変化により褐色化するという説が有力。じゃあ彩雲はなぜ茶色くないの?という疑問は残る。エアライナーズネットより。

見づらいので左のオリジナル画像(といっても撮影者が加工してたらそれまでだけど)を明るく加工。ディティールが浮き出てくる。計器の欠落状態に注意。

サイパンで捕獲された中島製52型。航空時計が欠落。塗色は明るく見えるが、黒と分かっている部分も明るく写っているから、割り引いて考える必要があるかも。文献-16。

左画像の明度、コントラストを調整したもの。

サイパン機の左側壁部。文献-16。

サイパン機の右側。無線機操作盤(右上の箱)の塗色はツマミ(たぶん黒)より明るい。コード類がごちゃごちゃしている。文献-16。

型式メーカーとも不明。ただしキャプションによれば、当時の部隊で使用されている生きた機体のもの(前後の文脈では練習部隊だけど写真もそうかは不明)。やはり同じところに計器の欠落(とヒモ)がある。計器板面と計器類の黒とのコントラストは結構ある。文献-20。

スミソニアンの彩雲の操縦席左側付近。N氏より頂き物のオリジナル写真。壁面の灰緑色、その上方の窓枠内側との色の違い、機器類の暗緑色など、見所多数。新版世傑のカラー写真より黄色味が強いが、こちらはポジを直接スキャンしたもの(=オリジナルの再現度が高い)だと思うのだがどうだろう。



■ 主翼 

 まずは、翼型から。下図は、文献-14の翼型図をエクセルのお絵かきツールでトレースしたもの。迎え角も合わせている。また、各リブにおける弦長の比率も合わせているので、コピーして適当な縮小率で印刷すれば、形紙として使えるハズ。タミヤに合わせると、思ったとおりピッタリ。このデータは織り込み済みということだね。

 26番リブと参考の赤い翼型を比べると、翼端で前縁が垂れ下がるように翼型を変えていることがよく分かる。






 比較のために、実機写真を掲載。これをパソコンに読み込んで、先のトレース翼型と重ね合わせると、完全にぴったりとはならないが、誤差の範囲内でほぼ一致する。



IWMの中島製52型。右舷のものを反転している。

文献-22の、切断された52型。


 次に、翼端の削ぎ上がり。タミヤのキットで、唯一といってよい要改修点。写真をじっくりご覧いただきたい。



文献-25から、プレーンズオブフェイム(POF)の52型。レストア機とはいえ、翼の再現度は高く、オリジナルの翼の写真などと比べて、全く同じ形に見える。

左写真の拡大。真正面から見て、削ぎ上がりでも削ぎ下がりでもなく、中庸というのがよくわかる。これ、見る角度によって違って見えるので、写真を模型を比べるときは要注意(だから左画像で全体像を見せているのだ)。

サイパン捕獲52型を後ろから見たもの。本項と関係ないが、キャノピ断面もよく分かる。新ハセガワと比べてみそ。

POFの52型。翼端部の曲面の具合がよく分かる。タミヤは全体的に凸曲面が強く、ぽってりした印象。この写真ぐらいに削りたいものだ。


 最後はねじり下げ。頭で分かっていても、模型で立体に再現するのは、結構難しい。タミヤはかなりよく再現しているが、前縁カーブなどは、注意深く削って整形する必要がある。



上のPOF機画像を横方向に圧縮。前縁ねじり下げの独特のカーブがよく分かる。左舷側外翼部のハイライトをたどれば、逆S字状(あるいは〜字状)のサインカーブになっている。

頂き物画像を横方向に圧縮。エルロンヒンジラインを見ると後縁側も僅かにサインカーブ状になっているように見える。主桁の折れ曲がりも分かる。



■ カウルのリベットライン 10/27追加

 カウルのリベットラインは、本当に悩ましい。皆さんも一緒に悩んでいただきたい。



出所不明。52型の裏側。これら構造材の反対側にはリベットラインがあるはず。吸気ダクトの形状、機銃溝、防振材取り付けの台?に注目。出展失念、失礼。

コスフォード博物館の中島製52型カウル。吸気ダクト関連の湾曲したリベットライン(作品は中心の1本を忘れてるなあ)、カウルフラップ境にある凸リベットが明瞭。一方で、他にあるべきリベットラインが見えないのは何故? 頂き物画像、感謝。

同じくコスフォード。カウル下側の「コ」の字形防振材(あるいはその基部か?)が分かる。カウル下側にある2つの丸ハッチがこれを巧みに避けている。出展失念、失礼。

32型のカウル。カウルの基本的アウトラインは32型も52型も同じという話しを聞いたことがあるが、この画像ではそう思える(空気取り入れ口のディティールは異なる。念のため)。文献-29

そのクローズアップ。機銃溝に伴うリベットラインが明瞭。この機銃溝のラインは作品でも再現してみた。文献-29

同じく32型カウル。組み立て過程がよく分かる。吸気ダクトとカウル外板との関係は52型とは異なるらしい。文献-29

中島製52型。サイパンの捕獲機、機番「8-24」。塗料の剥離状態で、カウル上側のカウルフラップ前端位置にパネルラインがあるように見える。機銃溝のリベットラインも何となくありそう。よく見ると、7.7mm機銃がキット(及び私の作品)と違うなあ(汗)。文献-29

カウルフラップ境の凸リベットのない例。呉の52丙型である。他にも銃口後方からのパネルラインなど、これまで見てきた画像と異なるが、これはレストアのせいなのか?オリジナルもそうなのか? WEB画像。

側面はこの2枚で決まり。米軍捕獲機で耐熱板より中島製52型と考えられる。頂き物画像。

上面側、捕獲機と同じパネルラインがあるなあ・・・(同じ機体だったりして?)



■ 耐熱板

 三菱製の小さな耐熱板について。左側は写真があったけど、右は不明。



三菱製52甲型の耐熱板。文献-4より。キャプションには製造番号4685とある。昭和38年撮影とのことで、カラー写真は無いのかなあ。あれば見たいなあ。

同じく三菱製52型。左写真と同じ形に見える。文献-20。

右側は不明。カウルと機体のコントラスト、主翼日の丸の白縁幅(画像外)から三菱製52乙型と考えられる。不鮮明だが、小さい耐熱板があるように見えなくもない?? 文献-20



■ 耐熱板、カウル追加 11/4追加

 更新後、新たに情報提供頂いたので、ご紹介する。情報提供に深く感謝。



上の文献-4と同じ機体の右舷側。このように小さな耐熱板である。下半分が泥で見えないのが悔しい。ところでこの耐熱板、ベースのアルミ部分に穴があいているが、製造時から切り取ったのか、異種金属接触腐食によるのか。

コスフォードの52型カウル。下半分の内側。コの字形部材がよくわかる。前後対称形ではない。

同じくコスフォード。機銃溝のリベットラインは、よ〜く見るとあるような、ないような。製造方法が違うのか?(電気溶接とか??)

同じくコスフォード。銀色の細いパイプは、おそらく非オリジナル。作品のデッチアップは、その奥の黒いエンジン架をモデライズしたつもり。以上4点、頂き物画像。感謝。



■ 主脚

 脚フェチ(?)の私としては、ついコダワってしまう部分。調べてみると、カウル同様に奥が深いぞ。



脚カバーのリベットラインが平行である例。米軍捕獲52型。縁の折れ曲がりも明瞭。折れ曲がり線上にリベットラインがある。

同じく。誰がどう見ても平行。カバー下端にも折れ曲がりがあるようにも見える(三日月形カバーでマスキングされて排気煤が付かないだけかも知れないけど)。タミヤはその折れ曲がりを表現しているが、作品はあえて下端は折れ曲がり無しとしている。

放射状ラインの例。霞ヶ浦空の21型。文献-19他。元の写真は、もう少しリベットラインが判りやすいかも。

同じく霞ヶ浦空の21型。文献-29他。

52型で放射状の例。52型でラインが分かるのは、私が調べた中ではこれだけ。文献-5他。

この写真は、模型製作上重要(と私は考える)。タイヤと脚カバーの間隔、特にカバー「外側」とタイヤの位置関係に注意。こんなにタイヤに密着しているのだ。プラモデルはカバーの厚みからしてすでにNGであり、厚みを削らずしてタイヤに密着しただけでは不十分。文献-5。

次にタイヤを見ていこう。これは縦トレッド「あり」の例。中島製52型。文献-4。

これも「あり」。メーカー不明52型(多分中島)。溝の本数は定かでないが、タミヤ(6本)のイメージは近い。文献-5。

タイヤ溝「なし」に見える例。多分三菱製52型。ただし、「なし」の場合、たまたま写真でなしに見えるだけという可能性も排除できない。

これもまあ「なし」かな。不鮮明だけど。メーカー不明52型。文献-8他。

脚柱のディティール。インペリアルの中島52型。タイヤはオリジナルだろうか? 溝は6本。WEB画像。

同じく。左右でトルクリンクの穴の数が違う。脚柱下部のディティールにも注目。WEB画像。

これは、当時の記録写真から。302空の52型。インペリアルのオリジナル度が高いのが分かる。タイヤは溝なし? 文献-10他。

これらのディティールを可能な限り再現してみた。カバーと脚柱の接着部を少し削り、密着度も0.5mmほど向上させている。右はキットそのまま。



■ プロペラ 11/20追加

 ブレードの幅を検証しよう。どなたか、実寸データお持ちの方、情報を頂けると幸甚。



零戦のプロペラ。この角度から見ると細く見えるが・・・。 文献-6

ブレードに直角方向からだと、意外と幅広。左の写真は、プロペラのピッチが強めについているので細く見えるのだ。後縁のラインがふっくらしているのにも注目。 文献-8

別の写真。右上写真とは若干形状の印象が異なるが、見る角度の違いか? ペラも銀色だが、れっきとした52型。 文献-19

左の拡大。1/48サイズに換算すると、最大幅は少なくとも5.6mm以上となる。タミヤは気持ち細め(5.3mmくらい)。



■ 動翼

 いつも思うけど、プラモの羽布表現って実機と全然違うんだよね。まあ、逆に違う方が他の作品との差別化が図れていいのかも知れないけど。



当時のオリジナル写真から。52型(だったと思う)のラダー。リブはこのような幅広のテープと羽布を小骨に縫いつける糸からなる。羽布はピンと張っていて、プラモデルのようにリブに沿った凸凹はない。文献-16

エルロンの小骨。文献-27より。

エレベータ。同じ写真から。ラダーが切れているのが残念。

ラダーはいいのが発見できず。レストア中の21型。同じく文献-27。



■ 参考文献



1 世界の傑作機 No.5 零式艦上戦闘機11-21型 文林堂
2 世界の傑作機 No.9 零式艦上戦闘機22-63型 文林堂
3 世界の傑作機 No.55 零式艦上戦闘機11-21型 文林堂
4 世界の傑作機 No.56 零式艦上戦闘機22-63型 文林堂
5 旧版世界の傑作機1974年6月号 零式艦上戦闘機一一型〜二二型 文林堂
6 旧版世界の傑作機1974年10月号 零式艦上戦闘機五二型〜六三型 文林堂
7 航空ファンイラストレイテッド No.42 日本陸海軍機カラー&マーキング 文林堂
8 航空ファンイラストレイテッド No.53 零式艦上戦闘機 文林堂
9 航空ファンイラストレイテッド No.93 Veterans 文林堂
10 航空ファンイラストレイテッド No.96 写真史三〇二空 第三〇二海軍航空隊写真史 文林堂
11 航空ファンイラストレイテッド No.109 海鷲とともに 文林堂
12 航空ファン2008年8月号 文林堂
13 モデルアート別冊 No.272 日本海軍機の塗装とマーキング戦闘機編 モデルアート
14 モデルアート別冊 No.323 零式艦上戦闘機一一型/二一型 モデルアート
15 モデルアート別冊 No.378 真珠湾攻撃隊 モデルアート
16 モデルアート別冊 No.510 日本海軍機の塗装とマーキング戦闘機編 新版 モデルアート
17 モデルアート別冊 No.518 零式艦上戦闘機モデリングガイド モデルアート
18 エアロ・ディティール7 三菱零式艦上戦闘機 大日本絵画
19 日本海軍航空隊戦場写真集 大日本絵画
20 闘う零戦 隊員達の写真集 文芸春秋
21 日本軍用機写真総集 光人社
22 軍用機メカ・シリーズ5 零戦 光人社
23 太平洋戦争日本海軍機写真集U デルタ出版
24 A6M ZERO in action Aircraft Number 59 Squadron/Signal Publications
25 WARBIRD Legends MBI Publishing Company
26 U.S.NAVY FIGHTERS OF WWII MBI Publishing Company
27 現存零戦図鑑U (えい)出版社
28 零戦52新撮ハイビジョン・マスター版 ワック
29 不滅の零戦 生きつづける名戦闘機 光人社






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