韓国日産 排ガス不正巡り裁判所が処分一時停止

韓国日産 排ガス不正巡り裁判所が処分一時停止
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日産自動車が、韓国環境省から「ディーゼル車のエンジンに、排ガス規制に反する設定を行っていた」として、販売停止などの処分を科せられた問題で、韓国の裁判所は「不正はしていない」とする日産の訴えを受けて、処分の一時停止を決めました。
この問題は韓国環境省がことし5月、日産自動車のディーゼルSUV=多目的スポーツ車「キャシュカイ」のエンジンに、韓国の排ガス規制に反する設定が見つかったとして、現地法人の「韓国日産」に対し、「キャシュカイ」の販売停止と、すでに販売された800台余りのリコールを命じ、日本円でおよそ3100万円の課徴金を科したものです。
これに対して日産は「不正な設定は行っておらず、去年、韓国の規制基準を満たしていると認められたのに、ことしになって規制に反するとされるのは合理的でない」として先月、販売停止などの処分の取り消しを求める行政訴訟を起こしました。
これについて、ソウル行政裁判所は7日までに日産の訴えを受けて販売停止とリコールに関しては行政訴訟の判決が出るまで、処分を一時的に停止することを決め、日産は再び「キャシュカイ」を販売できるようになりました。
韓国環境省はこれを不服として、近く高等裁判所に抗告することにしていますが、日産に対する処分を巡っては韓国国内でも「判断基準が不透明だ」などと疑問視する声が出ています。