夏コミに向けての進捗どうですか。
ブーメランを投げたところで、「執筆環境を整えて自動校正やgh-pagesへのデプロイもしてくれる」Re:VIEW boilerplateを作ったので紹介します。
Re:VIEW boilerplateとは
以下の機能を提供します。
- Re:VIEWフォーマットからWebページやPDFを出力する
- RedPenでRe:VIEW文書を自動校正する
- Travis CIを使った継続的インテグレーションをする
- gh-pagesへの自動デプロイ(Travis CIでビルドが正常終了した場合)
ライセンスもMIT Licenseなので、ライセンスと著作権表示さえしていただければ、あとは好きなように使えます。
Re:VIEW boilerplateの使いかた
READMEにも書いていますが、簡単に使いかたを書いていきます。
とりあえずWebページとして出力する
Node.jsとRuby + Bundlerさえインストールされていれば、以下のコマンドを実行するだけでarticles/book/
内にindex.html
ができます。
npm run setup npm run web
PDFを出力する
PDFを出力するときは別途TeXのインストールが必要になります。 TeXのインストールについてはTechBooster/FirstStepReVIEWを参照してください。 TeXがインストールされていれば、以下のコマンドを実行することでPDFが出力されます。
npm run pdf
Re:VIEW boilerplateを作ったきっかけ
2015年の冬コミで初めてRe:VIEWを使って執筆をしました。 2014年の夏コミではAsciidoctorを使いましたがRe:VIEWを比較した場合、Re:VIEWのほうは以下の利点がありました。
- 独自記法がAsciiDocと比べるとRe:VIEWのほうが簡潔
- WebページやPDFへ変換するのが簡単
- 日本において、Re:VIEWは多く実績がある
そのため今回の夏コミにて再びRe:VIEWで執筆することにしました。
そしてこれからもRe:VIEWで執筆しようと思ったため、ここらで環境構築をしておいて後は楽したいと思い、Re:VIEW boilerplateを作りました。
Re:VIEW boilerplateの使用例
この夏頒布予定のSteins;Git 0という「Steins;Gateの世界観をGitで説明する薄い本」で使っています。
他には使われていないので、ぜひ使ってみてください。そして気づいたことがあれば、issueやPull Requestを送ってください。