全国1億2000万の野球ファンのみなさんこんにちは。さかのうえのまろ(@sakanoueno_maro)です。
野球が好きです。野球であれば、プロ野球、少年野球問わず好きです。プロ野球の豪快でスピード感あふれるプレーも面白いですが、小学生のちびっ子たちが笑顔で、ときには、泣きながら、一生懸命プレーする様子に感動を覚えます。
なぜ野球が好きなのだろう?
なぜ野球が好きなのか、生まれてからこのかた、ずっと考え続けています。いまだ理由が分かりません。父も好きですし、息子たちも好きです。祖父が好きだったかどうかは知りませんが、親子三代野球好きということは、もはや、さかのうえの家系に刷り込まれたDNAのようなものかもしれません。
自宅の冷房の効いた部屋で寝転んでビールを読みながら見るテレビのプロ野球のゲームも面白いですが、やはり、球場に足を運んで見るゲームが面白いです。
テレビの野球中継は、どうしてもピッチャー対バッターが中心の内容になりがちです。しかし、ホンマもんの野球のゲームは、ピッチャー対バッターだけの画一的なものではありません。
野球は「走攻守」といわれるように、走って攻めて守る、この3つが揃ってこそのスポーツです。
先頭打者、または、ランナーがいないときは、ピッチャー対バッターの真剣勝負。ランナーがいるときは、ピッチャーとバッターの駆け引きにランナーも加わります。
バッターは打つのか、バントで送るのか、ランナーは盗塁するのか、ヒットエンドランで走るのか?
キャッチャーもただ単にピッチャーの投球を受けるだけではありません。相手の攻撃の様子を観察しながらピッチャーにサインを出し、ランナーも牽制しなければなりません。
内野手は、ボーッとしていて、飛んで来た球を取ればいいというものではありません。一塁手はピッチャーからの牽制球を必ず止めなければならないし、バンドならホームベース前までダッシュして、間に合うのであれば、先のランナーを2塁でアウトにしなければなりません。
2塁手、遊撃手(ショート)はゲッツー(ダブルプレー)に備えて、2塁ベースの近くに守備位置を取るでしょう。1・2塁間、3遊間が空いてしまうので、1塁手、3塁手の守備も見ものです。
そういった全体の動きを見ようとすると、テレビでは無理です。やはり、球場に足を運ばなければなりません。
京セラドームは空調が効いているので快適ですが、甲子園の暑さは大変です。でも、大きな美しい球場ならではの臨場感があってなかなか楽しいです。特にライトスタンド。
外野からはプレーが見えにくいと思われがちですが、なんのなんの。プレー全体を見渡すためにはライトスタンドからが一番見やすいです。ピッチャーの球種もある程度分かりますし、ランナーがいるときの守備と攻撃の駆け引きもよく見えます。外野手の動きも一望できるので、バックホームのときのプレーなどは手に汗握りますよ!
ライトスタンドでの観戦の楽しみは「応援」もあります。ビール飲みながらメガホン叩いて応援歌を歌う。阪神タイガース応援団としての帰属意識。ヒットが出たり得点したりしたときには、誰彼なくみんなで喜ぶ一体感。
難点は、応援に熱が入りすぎてプレーを見ることがおろそかになること。
えっ?!ヒット打ったん?だれ?だれ?えっ?!点入ったん?だれが打ったん?
野球のプレーを見に行ってるのか、ビール飲んで騒ぎに行ってるのか、よく分からないということもまた楽しいです。
ぼくが夏の高校野球を嫌う理由
これだけ野球好きにもかかわらず、高校野球は好きではありません。どちらかというと、キライです。
まろさんは野球好きだから高校野球も好きでしょ?とか、今年の〇〇高校の〇〇君はすごいよねえ?とか聞かれても知らないし、興味はないんです。
高校生が野球をしているのを見るのは好きだと思うんです。たまたまテレビで高校野球の中継をしていたら見ることもあります。
「高校野球」というスポーツの、野球とは少し違うスポーツとしての「側面」がキライなのだと思います。
なんでみんなで応援に行くん?
代表校は地域の代表。みんなで応援しましょう。
趣旨は分かります。例えば、バレー部や卓球部、漫画同好会が全国大会に出るからといって、学校全体や家族、近所のおっちゃんやおばちゃんまでも、バスを何台も連ねて応援に行きますか?吹奏楽部は応援に行きますか?
なんで野球だけなんですか?
ルールに則っていない
プロ野球はある意味「エンターテイメント」なので、そんなことはどうでもいいと思うんです。
ファーボールのとき、1塁まで走らない学校のチームがあったり、選手がいるんですよ。
ファーボールを宣告されたバッターはランナーとなり「安全に1塁へ行く権利」が与えられます。
少年野球では、バッターがファーボールになっても直ちにタイムがかけられることはありません。タイムの要求が選手や監督からあったとしても、バッターが1塁に到達するまでは、審判はタイムを宣告しません。
ファーボールはバッターが1塁に到達するまではプレイ続行中とみなされます。プレイ続行中は、審判はタイムをかけることはできないとルールで決められています。
プロ野球はエンターテイメントです。ファーボールになったバッターはレガースを外してボールボーイに渡さなければなりませんし。だから、いいんです。
でも、高校野球はエンターテイメントではありません。ルールに則って行われなければなりません。まして「教育」という側面を重視するのであれば、「ルール」に違反するようなことがあってはならなといと考えます。
ぼくが少年野球の試合で球審をしていて、ファーボールになった子がすぐに1塁へ走って行かなかったら、ランナーになる意思なし→遅延行為として、バッターアウトにします。
最近のプロ野球でも取り入れられているのが、攻守交代時の「かけあし」。ピッチャーを除く野手は、ベンチに戻るとき、守備につくとき、かけあしで移動することが求められています。
ボールデッド(プレイ中でないこと)のときに走り、ボールインプレイであるファーボールのときは走らない、何か矛盾を感じます。
非科学的で危険な高校野球
なぜ高校野球の全国大会(夏の甲子園)は、真夏の暑い時期に行われるんでしょう?
最近特にやかましく言われているのが、熱中症。
真昼に40度近くにもなるグラウンドで、高校生が野球というスポーツをする危険性はなぜやかましく言われないのでしょうか?
9回最後の攻撃。ツーアウトで内野ゴロを打った選手は、なぜ、1塁へヘッドスライディングするのでしょうか?
1塁へ到達する時間は、ヘッドスライディングするよりも駆け抜ける方が早いと科学的に証明されています(たぶん)。
どちらが早いかという科学的問題を抜きにしても、内野手がエラーをする可能性もゼロではないので、次のプレイを考えて行動しなければなりません。
1塁手が取れないような送球が投げられて、ボールがファールゾーンを転々としていたとします。もちろんボールインプレイですから、バッターは2塁を狙うことができます。
ヘッドスライディングをして寝転んでいる状態と、駆け抜けて立っている状態でいるのと、どちらが速く2塁へ到達できますか?
差は歴然だと思います。
ツーアウト、ランナー1塁と2塁では、その後の展開が大きく変わります。ランナー2塁ではヒットでランナーがホームまで帰ってこれる可能性がありますが、ランナー1塁では長打が出なければホームまで帰って来れないでしょう。
ヘッドスライディングをする、という時点でゲームをあきらめているように思います。ぼくたちは一生懸命頑張りました、ごめんなさい、的な言い訳のようにも感じます。
高校野球に求めるものが違う?
学校全体や地域の大応援団が来ること、真夏の暑いさなかにプレイすること、最後にヘッドスライディングで華々しく散ること。
高校野球に何か精神的なものを求めているように感じます。
努力すること、一生懸命やることは大切です。しかし、高校野球とて野球のゲームです。精神論や教育論を押し付けすぎるのはやりすぎではないかと思うのです。
そう感じるから、高校野球がキライなんです。