EU駐日大使 今後もEU統合推進の考え強調

EU駐日大使 今後もEU統合推進の考え強調
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イギリスが国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことを受けて、EUの駐日大使が東京都内で記者会見し、「離脱は残念だが、平和で豊かなヨーロッパを築くうえでEU以外に選択肢はない」と述べ、今後もEU統合を進めていく考えを強調しました。
EUのイスティチョアイア・ブドゥラ駐日大使は、イギリスが国民投票でEU離脱を決めたことを受けて、5日、東京都内で記者会見しました。
この中で、大使は「離脱という結果は残念だったが、結果を受け入れ尊重する」と述べ、今後はEUのルールに沿ってイギリスとの間で離脱に向けた交渉を進める考えを示しました。
そのうえで、国民投票のあとに開かれた先月のEUの首脳会議では、イギリス以外の27か国でEU統合をさらに進めていくことを確認したと強調し、「EUは、これまでにも分裂の危機に直面したことがあるが、平和で豊かなヨーロッパを築くうえでEU以外に選択肢はない」と述べました。
また、年内の妥結を目指して、日本とEUの間で進められているEPA=経済連携協定の交渉が、主導的な役割を果たしてきたイギリスの離脱で影響を受けるのではないかとの懸念については、「EUは、イギリスの離脱後も世界で最も大きく、解放された魅力的な市場であり続ける」と述べ、これまでの方針に変わりがないことを強調しました。