ジャワ島中部で自爆テロ 警察官1人がけが

イスラム教の断食月=ラマダン中のテロの警戒が続くなか、インドネシアのジャワ島中部の警察署で男が持っていた爆弾を爆発させて警察官1人がけがをし、ジョコ大統領は動機や背後関係の解明に全力を挙げる考えを示しました。
5日午前、ジャワ島中部の都市スラカルタの警察署でオートバイに乗った男が敷地に強引に入ろうとしたため警察官がこれを制止しようとしたところ、男が突然、持っていた爆弾を爆発させました。
警察によりますと、この爆発で男は死亡し、近くにいた警察官1人がけがをして病院で手当てを受けているということで、警察は自爆テロとして調べています。
インドネシアではことし1月に、首都ジャカルタで過激派組織IS=イスラミックステートを支持する男らが爆弾を爆発させたあと銃を乱射し、4人が死亡したほか、先月も、第二の都市、スラバヤで爆弾テロを計画したとして3人の男が逮捕されていて、テロへの警戒が続いています。
今回の事件について犯行声明などは出されていませんが、ジョコ大統領は記者団に対し、「どのような暴力も決して許されるものではない」と述べ、強く非難したうえで、動機や背後関係などの解明に全力を挙げる考えを示しました。