米 また警察官が黒人射殺 反発広がる

米 また警察官が黒人射殺 反発広がる
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アメリカ南部で、黒人の男性が白人警察官に取り押さえられたうえ、銃で撃たれて死亡したのに続いて、中西部のミネソタ州でも警察の求めに応じて車を止めた黒人の男性が警察官に銃で撃たれて死亡しました。隣に乗っていた女性が「免許証を取り出そうとしたら突然撃たれた」と主張していて、黒人に対する相次ぐ事件に反発が高まることも予想されます。
ミネソタ州の州都セントポール近郊の住宅地で6日夜、32歳の黒人の男性が警察の求めに応じて車を止め、その後、警察官に銃で撃たれて死亡しました。この事件で、助手席に乗っていた女性が銃で撃たれた直後の男性の様子を携帯電話で撮影しインターネット上で公開しました。映像には血を流しながら、運転席でぐったりとしている男性の様子や車の外で警察官が拳銃を構えている様子が映されています。
この中で、女性は男性が警察官に合法的に銃を持っていることを伝えたうえで、免許証を見せるため、財布を取り出そうとしたところ突然、撃たれたなどと主張しています。
事件後、住民たちおよそ200人が警察の対応を問題視して州知事の公舎の前で抗議デモを行い、州政府は警察の対応に問題がなかったか調べています。
アメリカではこの事件の前日にも南部ルイジアナ州で拘束されて身動きのとれない黒人の男性が警察に銃で撃たれて死亡する事件が起きたばかりで今後、警察に対する黒人社会の反発が高まることも予想されます。