ロンドンでEU残留求め大規模デモ

ロンドンでEU残留求め大規模デモ
イギリスでは、先月の国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたあとも、EUへの残留を支持していた人から反発の声が上がるなど、国を二分する状況が続いていて、ロンドンでは市民など数万人が参加してEU残留を訴えるデモ行進が行われました。
イギリスでは、先月23日、EUからの離脱の賛否を問う国民投票が行われ、離脱派と残留派がきっ抗する大接戦となり、得票率で3.8ポイントの僅差で離脱派が勝利しました。
ただ、残留を支持していた人たちからは結果に対して反発の声が上がり、各地で集会が開かれるなど、国を二分する状況が今も続いています。国民投票の結果と異なり、「残留」が「離脱」を上回った首都ロンドンでは、2日、市民など数万人が中心部でデモ行進を行い、「EUに残りたい」などと声を上げました。参加した60代の女性は、「僅かな差の勝利で、国の在り方を変えるのは正しいと思いません。民主主義が乗っ取られたようなものです」と話していました。
また、20代の男性は「EUは、仕事や教育など私たちに広い世界を提供してくれています。離脱すれば、私たちや下の世代に機会がなくなるのではないかと心配です」と話していました。