企業の物価見通し 1年後は平均で0.7%上昇

企業の物価見通し 1年後は平均で0.7%上昇
k10010582411_201607041306_201607041311.mp4
日銀が全国の企業に聞いた1年後の物価の見通しは平均で0. 7%の上昇と、3か月前の調査を0. 1ポイント下回り、日銀が目標とする2%の物価上昇率との差が広がっています。
日銀は、3か月ごとに行う短観=企業短期経済観測調査で、全国およそ1万1000社を対象に、今後の物価の見通しを尋ねています。
それによりますと、今回の調査で、1年後の物価の見通しは平均で0.7%の上昇で、前回、3か月前の調査を0.1ポイント下回りました。これで企業の物価見通しは4回連続で下がりました。
マイナス金利政策を含む大規模な金融緩和の下で、日銀は目標とする2%の物価上昇率を来年度中に達成するとしていますが、企業の見通しとは差が広がっています。
企業が物価を慎重に見ているのは、原油価格の低迷などの影響で消費者物価指数が前の年と比べてマイナスの状態が続いていることや、賃金の伸びが鈍いことなどが背景にあるとみられます。
また、企業に聞いた3年後の物価の見通しは平均で1.1%の上昇で、前回と変わりませんでした。5年後の物価は平均で1.1%の上昇で、前回より0.1ポイント低下しました。