東レが韓国に新工場 中国輸出も目指す

東レが韓国に新工場 中国輸出も目指す
大手繊維・化学メーカーの東レは、韓国の南西部に自動車部品などに使われる工業用プラスチックの新しい工場を建設し、今後中国などへの輸出拠点と位置づけて市場の開拓を図っていくことにしています。
新たな工場は東レが黄海に面した韓国南西部のクンサン(群山)の工業団地に建設し、6日は東レの日覺昭廣社長や韓国産業通商資源部の長官らおよそ200人が出席して完成を記念する式典が行われました。
この工場では「PPS」と呼ばれる、強度が強く鉄やアルミよりも軽いとして自動車部品向けなどに需要が伸びている工業用プラスチックを生産することにしています。
式典で東レの日覺社長は「PPSの需要はアジアを中心に世界的に拡大している。この工場でその需要に応えて他社との競争に勝ちたい」と述べました。
東レはこの工場で生産したPPSは韓国国内だけでなく周辺の国へも出荷することにしていて、韓国と中国のFTA=自由貿易協定によってPPSの関税が撤廃される3年後には中国などへの輸出拠点と位置づけて市場の開拓を図っていきたいとしています。