今度の日曜日は参議院選挙がありますね。
今回からは、18歳から投票できるということで注目されていますね。
初めて投票する18歳や19歳の皆さんは知らないと思いますが、投票所でのやりとりが
「イマドキ、こんなことやってるの?!」
って思うことだらけなので、ちょっと聞いてください。
本人確認が入場券の確認のみ!
投票所に行くと最初に行われるのが、本人確認ですね。
本人確認では、役所から事前に送られてきた入場券を係員に見せて、本人かどうか確認されるわけですが、この本人確認、「こんなんでいいの?」って感じなんです。
係の人は、わたしが持ってきた入場券を見ながら、選挙人名簿に載っているかどうか、すでに投票していないかどうかといったことを確認するわけですが、「名簿に載っていればOK」ということで、本人確認はこれだけです。
わたしは、てっきり免許証などの顔写真付き身分証明書を提示しないといけないのかなと思っていましたが、そんな必要はありません。
入場券を渡すだけです。
あっさりしてますよね。
これだけで本人確認がオッケーなら、選挙に行かない人から入場券を集めて、それを持っていけば何度でも選挙に行くことができますよね。
受付係の人が、その人が他人の入場券を持ってきているなんて気づけるわけがないと思います。
せめて、身分証明書は確認した方がよくないですか?
投票用紙には投票したい人の名前を書く
本人確認が済んだら、投票用紙が渡されます。
ここでも「イマドキこんなこと」と思うことがあります。
それは、投票用紙に自分が投票したい人の名前を書くということです。
つまり、自由に書き込めるような形になっているわけです。
自由に書き込めるような形になっていることで次のような問題がありますよね。
書き間違いが起こる可能性がある
投票したい人の名前を間違えて書く可能性があります。
例えば、「ナカシマ」さんなのに「ナカジマ」というように間違って濁点「゛」をつけてしまったり、間違った漢字を書いてしまったりするといった具合です。
上の例のように「ナカジマ」と間違って書いてしまっても、「ナカジマ」という候補者がいなければ、「ナカシマ」さんへの投票として有効となる可能性もありますが、確実に投票したければ間違って書いてはいけませんよね。
書かれた字が読めない可能性がある
世の中、字がきれいな人ばかりではないのです。
汚い字や急いで書かれた字、省略された字で書かれていると、書いた人は読めても、他に人には読めない可能性もありますよね。
読めない字で書かれた投票用紙は無効になったり、もし別の人の名前として読み取られてしまうと別の人への投票にカウントされてしまう可能性もあります。
でも、せっかく投票に行ったのに、汚い字で書いてしまって無効票になってしまってはもったいないですよね。
正確にきれいな字で記入しましょう。
でも、無効票が増えそうな、間違って書けるような仕組みにしているのが、不思議なところです。
自由に何でも書いちゃう可能性がある
投票用紙には、候補者以外の名前を書いてはいけません。
例えば「○○さん」と書いた後に「がんばれ!」と書いてしまうと、その表は無効となるのです。
応援しているつもりなのに・・・
このように候補者以外の名前を書くと無効票になるのです。
それなのに、投票用紙は何でも自由に書けるようになっています。
候補者以外の名前を書いちゃダメだったら、自由記述式はやめればいいと思いませんか?
開票作業に時間がかかる
人によってそれぞれ筆跡が変わるわけですから、機械で読み取るわけにもいかず、開票作業に時間がかかってしまうと思います。
また、自由記述なので、上に書いたように字が汚い人がいたり、間違って書いたりする人がいると、その票をどうするかといった判断に時間がかかってしまいます。
技術が発展した今、わざわざ開票に時間がかかるような投票システムにしているのが不思議なところです。
それもこれも自由に記述できる投票用紙にしているのが問題だと思うのです。
いっそのこと、マークシート方式やチェックボックス式に変えてくれたらいいのになといつも思います。
そうそう、衆議院選挙のときに一緒に行われる裁判官の国民審査では、対象者の名前が書かれた投票用紙が配られるので、できないことではないんじゃないでしょうか・・・。
イマドキこんな選挙ってアリ?
選挙に行ってみると、こんな風にイマドキこんなことをしているの?って思うようなことがあります。
投票率が低いなんて言われていますが、選挙の仕組み自体が時代遅れだから、投票率も上がらないのではないでしょうか。
現在では、通信インフラも技術も発達しているので、ネット投票を実施したり、本人確認で何らかのテクノロジーを使うこともできると思うのです。
いつになったら、選挙の仕組みが変わるんでしょうね~。
といいつつ、今度の日曜日も時代遅れな投票に行ってきたいと思います。