(常子)甲東出版を辞めさせて頂きたいんです。
(谷)どうして?自分で会社を作って出版しようと思うんです。
(五反田)君が作りたい本ってのは一体…。
女の人の役に立つ雑誌です。
(美子)辞めた?
(鞠子)何で?何で辞めちゃったの?女の人の役に立つ雑誌を出版しようと思って。
(美子鞠子)は?さんざん悩んだんだけど人生賭けてみようと思って。
(鉄郎)うんよく言った。
それでこそ俺の姪だ。
人に使われてるうちは金持ちにはなれねえからな。
はい。
ごちそうさま。
ちょっと叔父さん!で…どう?私たち3人でやってみない?
(2人)えっ?私たちも?うん。
一緒に?うん。
面白えじゃねえか。
資金は俺が調達してやる。
ありがとうございます!待って待って待って。
そんないきなり言われても。
ねえかかもとと姉ちゃん止めて下さい。
(君子)私は…。
応援します。
(2人)えっ?どうして?いや…心配は心配だけどでもあの長かった戦争を生き抜いてきた訳じゃない?この先どんな失敗があったとしてもあれよりつらい事はないと思うの。
だから常子やってみたいならやりなさい!はい!・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」
常子は戦時中おしゃれをする事ができなかった女性のために最新の洋服やその作り方を載せた雑誌を作る事にしました
これを雑誌の1ページだとした時にここによっちゃんが描いた洋服の絵が入る。
はい。
うん。
…でここにその洋服の作り方が入る。
作り方はよっちゃんが考えてそれを私が文章に起こす。
そう。
で鞠ちゃんはここに入る見出しを考える。
「爽やかな夏服」みたいなこの洋服がどういうものかひと言で分かるような文言ね。
はい。
全部で32ページだから編集後記目次奥付…。
28種類の洋服を紹介したいの。
28種類も…。
やりがいあるわ。
なあ俺は俺は?手伝わせろよ。
じゃあ叔父さんには闇市で紙を探してきてほしいんです。
紙?それが一番大事かも。
紙なんてんなもん印刷所行きゃあんだろ。
このご時世とにかく手に入らないんです。
印刷所にも私たちが用意した紙を持ち込んで印刷してもらう必要があるんです。
うん…。
よっしゃ。
じゃあ明日早速探してきてやる。
ありがとうございます。
よろしくお願いします。
(鉄郎)任しとけ。
あっいたいた。
どうです?叔父さん。
お〜ばっちりばっちり。
…じゃあな。
案内するからついてこい。
(3人)はい。
あの…。
あっ叔父さん。
(鉄郎)えっ?あの方何か言いたそうです。
何だよ。
金は払ったろ?5円足りない…。
(鉄郎)あん?いや…5円足りない…。
5円足りないって言ってます。
あれ?悪い悪い5円な。
はい。
叔父さんまさかごまかそうとしたんじゃ…。
する訳ねえだろ。
露天商組合の人間だますなんて。
組合の方なんですね。
ええ。
水田といいます。
こんにちは。
経理担当みたいだから店出す時いくらかかるかとか聞いてたんだよ。
まあ金取られたけどな。
そんな奥ゆかしい性格でちゃんと集金できてます?よっちゃん。
ああいえ。
向いてないのは分かってますから。
お嬢さん呼び止めてくれてありがとう。
いえ。
はぁ…。
(鉄郎)よし行くぞ。
はい。
さようなら。
(水田)さようなら…。
地味ではありますがこれが小橋三姉妹と水田の出会いでした。
今後常子たちはこの水田によって大いに助けられる事になるのです
(鉄郎)おっあいつだ。
にいさんちょっといいかい?あん?何?紙をね800枚ほど買いたいんだ。
800枚?1週間待てっかい?はい。
お願いします。
え〜そんなんじゃ駄目よ。
え〜いいじゃない「洋服探訪」。
もっとかわいらしい方がすてきだと思うけど。
じゃあ…「洋服便り」?違う。
「おしゃれ万歳」。
やぼったい!だったら2人とも考えてよ。
無理無理。
売れそうな雑誌の名前なんて浮かばないもん。
もっと品のある名前がいいんじゃない?
(常子美子)品?私くらいの年の人が手に取っても恥ずかしくないものがいいわ。
どうしたもんじゃろのぉ…。
「装ひ」ってどう?あ…駄目?やっぱり。
いいわね。
えっ?うん。
いい。
すごくいい。
本当?いいやそれじゃ地味すぎる!聞いてたんですか?叔父さんもうお昼ですよ。
何時まで寝るつもりだったん…。
いつの時代も映画でも歌でもスタアがもてはやされてるだろ?だったらその流行に乗っかるべきだ。
どうやって?簡単な話だ。
「スタア」って文字を入れりゃいいんだ。
え?雑誌「スタアの装ひ」。
(一同)え〜。
いいか?KT出版が放つ雑誌第1号は「スタアの装ひ」だ。
ちょちょちょ…ちょっと待って下さい。
今サラッと出版社の名前決まってませんでした?お前が出す本なんだからKT出版でいいだろ。
勝手に決めないで下さい。
いいじゃねえか。
名前が会社だなんて恥ずかしいわ。
私はKTでいいと思う。
えっ?私も。
えっ?そうね。
そう?まんざらでもなさそう。
(君子)フフフフ。
何か「スタアの装ひ」もよく思えてきた。
このころ街なかでは米軍将校や外交官の家族が闊歩し外国から来た目新しいファッションに人々は憧れを抱いていました。
美子はおしゃれなファッションを見つけてはすかさずスケッチしていきました
とと姉ちゃん引き止めて。
はいはい。
ハ〜イハ〜イ…ハロー。
帽子も…いいね。
どう?見出し思いついた?自信作よ。
「その一瞬は永遠だから」。
どういう意味?この服若い人向きな感じがしたので少しでも若々しさが続くように願いを込めてみたんです。
(一同)ふ〜ん…。
いやこれは対義結合っていってね相反する言葉を結び付けて興味をかきたてる手法なの。
(一同)ふ〜ん…。
あっかかありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
さすがね鞠ちゃん。
うん。
あ…じゃあこの服の見出しは?これは…。
これ。
「その彩りが時を止める」。
えっと…意味は?意味?意味は気にしないで下さい。
言葉の響きと美しさが大事だと思うの。
(一同)あ〜。
言われてみるとそうかもね。
うん。
うん。
さすがね鞠ちゃん。
でしょ?うん。
何より鞠子が生き生きしてるのがうれしいわ。
私もとてもやりがいを感じています。
今まで学んできた全てを出すつもりだから。
(一同)ふ〜ん。
ちょっと!冷やかさないで。
どうだい?手に入ったかい?お〜あんたらか。
いやいろいろ苦労はしたけど用意したよ。
ほれ。
よかった〜。
…でいくらだ?500円。
500円だぁ?そんなに高いんですか?
(鉄郎)もっとまけてくれよ。
いや〜手間もかかってるしねえこれ以上はまけらんないねえ。
嫌ならほかあたってよ。
どうする?う〜ん…いやでも紙がないと…。
じゃあ500円!はいきっちり払って下さいな。
・
(水田)お待ち下さい。
あん?
(水田)あ…いやあの…。
言いてえ事があるならはっきり言えよ!叔父さん!…どうされました?いや…ちょっとおかしいと思いまして。
おかしい?500円は通常で買うよりも10倍以上の値段だと思います。
バカ言うな!あんた紙の相場知ってんのか?だって…。
それは仙花紙でしょ?仙花紙?あの…仙花紙は安すぎて正規でも売ってるものなんで闇でなくても買えます。
えっ?つまりですねわざわざここで10倍の値段で買う必要なんてないんです。
だましたんですか?いいや…。
…て事は正規ルートで買うか。
行くぞ行くぞ。
ちょちょちょ…待ってくれよ!仕入れたもんは買ってもらわねえと困るんだよ。
う〜ん…。
それは…値段次第です。
まさか40円とは。
言い値で売ってもらえるなんてありがとうございました。
あっいやいやこの前は僕が助けて頂いたんで。
助けたなんてそんな…。
えっと…じゃあ。
(鉄郎)おう。
この水田常子たちを大いに助けると言いましたがこの事ではありません。
それはまだまだ先のお話
2016/07/07(木) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(82)「常子、出版社を起こす」[解][字][デ][再]
おしゃれをテーマに、三姉妹で雑誌を作ることになった常子(高畑充希)たち。鉄郎(向井理)と闇市で紙を探していた時、露天商組合で働く水田(伊藤淳史)に助けられて…。
詳細情報
番組内容
家族の後押しを受け、雑誌を作ることになった常子(高畑充希)。おしゃれをテーマに、鞠子(相楽樹)に文章を任せ、美子(杉咲花)に絵と裁縫の知識を借り、三姉妹で力を合わせて街中の目新しいファッションを取り上げた雑誌作りにとりかかる。鉄郎(向井理)と共に闇市で紙を探す常子は、粗悪な紙を高値で押しつけられそうなところに、露天商組合で働く水田(伊藤淳史)が偶然助けてくれる。そうして、雑誌は完成へと近づくが…。
出演者
【出演】高畑充希,相楽樹,杉咲花,木村多江,向井理,伊藤淳史,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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