奈良の寺で七夕の日の伝統行事「蛙飛び」

奈良の寺で七夕の日の伝統行事「蛙飛び」
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世界遺産に登録されている奈良県吉野町の金峯山寺で、かえるにふんした人が飛び跳ねてざんげするユーモラスな伝統行事「蛙飛び」が行われました。
「蛙飛び」は修験道を侮辱してかえるに姿を変えられた男が、その後修行を積んで人間に戻してもらったという言い伝えにちなむ、平安時代からの伝統行事で、毎年七夕の日に行われています。
7日はお面と着ぐるみを身に着けてかえるにふんした地元の男性がみこしに乗って吉野山一帯を回ったあと金峯山寺の本堂で国宝の蔵王堂に到着しました。そして、お堂の前に設けられた舞台の上で、どらの音に合わせて飛び跳ねながら前に進み、僧侶の前で身をかがめて繰り返しざんげしました。ざんげが聞き届けられ、かえるのお面を外してもらって人間の姿に戻ると、見守っていた参拝者から拍手がわき起こりました。
奈良県橿原市から訪れた20代の男性は「初めて見ましたが楽しかったです。人間に戻った時は思わず拍手してしまいました」と話していました。