朝まで生テレビ! 2014年11月8日放送回

『朝まで生テレビ!』(あさまでなまテレビ)とは、月に一度テレビ朝日(ANN系列)で放送されている、政治関連を中心とする討論系深夜番組である。略称は『朝生』(あさなま)。

出典:goo Wikipedia

放送日 2014年11月8日(土) 1:25~ 4:25
放送局 テレビ朝日

番組概要

オープニング (その他)

オープニング映像。

男女雇用機会均等が施行されてから約30年、その後女性の社会的立場は改善されたのか。安倍内閣は今国会に女性活躍推進法案を提出し、全ての女性が輝く社会を目指している。そんな中、マタハラ問題の最高裁判決が注目された。今回は「何が女性の社会進出を妨げる?!」「待ったなし!少子高齢化」などをテーマに「激論!“女性が輝く社会”とは」を議論する。

渡辺宜嗣らが挨拶をし、「今回は『激論!“女性が輝く社会”とは?!』をお送りする」と紹介。また「男女平等度ランキング」で日本は104位、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」というアンケートで賛成44.6%・反対49.4%だったと紹介。

赤沢亮正議員や勝間和代など本日のパネリストを紹介。

司会の田原総一朗が「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」のアンケート結果について「圧倒的に反対が多いかと思ったが意外だった」と話した。今回は「激論!“女性が輝く社会”とは?!」をテーマに議論を行う。会場には50人の視聴者が見学をしている。

視聴者からの質問・意見を受け付けている、電話・FAX番号・ツイッター、番組ホームページを紹介。今回の番組からの質問は「日本は“女性差別社会”だと思う?思わない?(理由も)」。

田原総一朗著「80歳を過ぎても徹夜で議論できるワケ」を30名様にプレゼント。宛先を紹介した。

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激論!“女性が輝く社会”とは?! (バラエティ/情報)

安倍内閣が全て女性が輝く社会を目指し、女性活躍推進法案を国会に提出した。赤沢は議員はこの政策について「女性の生き方は多用で、どんな生き方を選んでも社会が応援できる法律や制度をつくっていく」と説明。辻元議員は「労働者派遣法を変えようとしているが、派遣で働く女性が多い実情の中、女性が輝くのは難しい」などと語った。

田原総一朗が「妊娠降格同意なし違法」という見出しの新聞を紹介し、それについて勝間和代は「まだ現場では根強く、妊娠した女性は管理職から降ろすという事が行われている。それを違法としたのは当たり前だが画期的なこと」と話した。国際ジャーナリストのドラ・トーザンは「フランスでは妊娠することはポジティブな事だからみんな応援し、企業が差別するなんて考えられない」と述べた。

「日本の企業は妊娠で休む場合、代わりをどうするかを考える」という問題について辻元議員は「それを会社で当たり前の事にすればいい」と話した。滋賀・大津市長の越直美は「基本的に公務員は女性でも辞める人は少ない。それは産休がしっかり取れるから。一方で管理職の女性は少ない」と語った。

田原総一朗が「日本では女性の管理職が少ない」というデータを出し、それについて遙洋子は「妊娠で休む場合、企業が代わりをどうするかを考えるというのは目先の利益しか考えていない」と意見した。辻元議員は「他の国も女性が管理職をしているのは少なかったが、法律で割合を義務化して増えた」と話した。

勝間和代が「過去5年間の管理職の女性比率と5年前と比較した直近年度の経常利益」というデータと出し「女性の管理職を増やした企業の利益が増えている」と紹介して。荻原博子は「男女雇用機会均等になり、総合職になった4人の女性が10年後、1人は自殺、1人は精神疾患になるなどという事実があった」と話した。この話の続きはCMの後。

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労働者派遣法
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男女雇用機会均等

激論!“女性が輝く社会”とは?! (バラエティ/情報)

勝間和代は総合職についた女性が精神を病んでしまった理由について「女性は2倍働かないといけない。男性と普通の量働いていると足を引っ張られるから」だと話した。辻村市議は「結婚したら家庭に入ると言われていたが、出版社で働くようになって、自分の働いた分だけ収入が入る制度だったので働きながら子育てをした。その様な働き方をするのは周りの理解と負担が必要になる」と話した。勝間和代は「男性が女性を差別しているのは無意識で行っている事。周りの女性で金融で働いていた女性はみんな辞めている。男女でも向いている職種がある事を認めた方がいい」と述べた。

越市長は女性の管理職が少ない原因について「一つは長時間労働。女性は子育てなど家庭での役割が多いので長時間労働ができない」と話した。税理士の森井は「小さい企業は人がいなくなるのはリスク。女性が妊娠などで抜けてしまった場合、それを補えるシステムが中小企業にはない」と述べた。

フランスでは育児も教育も国の責任になる。企業の責任ではないと話した。日本でも育児休業等もあるが、フランスでは3年間育児休業がとれ、以前のポジションに戻れる。そして、フランスでは学校は3歳から始まり、授業料は無料で時間は7時からでも預かってくれる。また、週35時間までしか働いてはいけないというのも大事。日本とフランスの決定的な違いは日本は経済の枠組みで考えているが、フランスでは一人の人生のクオリティーではないかと話した。そして、子育ては国がやることである等の考え方がある。一方で、子育てはとても楽しいので、女性社会進出の議論はどうかという意見もあった。

「長時間労働が問題であることは間違いない。男性が育児に参加できれば、第二子を出産する可能性が高い等ある。」と赤沢さんは話した。荻上さんの奥さんは専業主婦であるが、体が弱い等がある。また、荻上さんは赤沢さんに「働かない女性や子どもを好きになれない女性等も輝ける社会にしていくということでよいか」等聞いた。

「バリバリ働いて輝く女性、また家の中で輝く女性という選択もある。内閣府のデータで仕事をしたいというのと家庭にいたいというのはほぼ半々と拮抗している。今話されているのが、社会に出て行く話ばかりで主婦でやりたい人はどうしたらよいのかという状況になる。」等武田さんが話した。「フランスでは主婦が消えて子どもが増える」等ドラ・トーザンが話した。「現在、主婦家庭より共働き家庭が上回っており、また共働き家庭の方が出生率が高い。2人が働いて子どもを育てるという社会全体の発想と構造に変えていかないといけない」と辻元さんは話した。

教育への公的支出(対GDP比)を紹介し、日本が5年連続最下位であった。そうなるとその分個人が全部教育費を負担しているということになる。「専業主婦願望が増えたのは、現実逃避もあるはず。」等と遙さんは話した。また、勝間さんが3人の子どもを育てられたのは外資系の会社にいたからだと話した。

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フランス
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激論!“女性が輝く社会”とは?! (バラエティ/情報)

フランスの会社についてドラ・トーザンさんに聞いた。フランスは60年代までは日本よりもっと保守的であった。主婦だけであった。70年代から変わって、女性が働くことが当たり前になった。男性も女性もあまり考えず、同じ人生だから普通に働くという。「保育園や夫等総出で子育てをした。北陸3県ではみんなで働くという風土があった」等勝間さんは話した。「日本の働き方は長時間労働が基本であり、仕事が属人化しているので、企業のあり方を変えていかなければならないのではないか」等森井さんは話した。「4月1日から育児休業給付も67%まで出るようになった。これが浸透すれば、男性が育児休業を取りやすくなる。しっかり周知していきたい。」等赤沢さんは話した。「ヨーロッパ等は均等待遇。日本では正規・非正規で大きな格差があって、育児についても歪みが大きい。衆議院議員は女性8.1%しかいなく、なかなか女性に関する税制の配分ができない。フランスでは立候補自体男女比同率という法律があり、女性議員が多い。日本の政治が男性に偏りすぎている」等辻元さんは話した。派遣会社が大きくなってきたのは、ソ連が崩壊して共産主義がなくなってから等田原さんは話した。一方、「90年代に入り、デフレも長引き、経済成長率も下がってきた。会社が人材を抱えるということを嫌がってきて、派遣というのがマッチした。」等萩上さんは話した。「各国も派遣というものができたが、見なおしてきた。日本はやってきていなく、負の部分が大きく出ている」等辻元さんは話した。

女性の7割が非正規雇用であり、また年収300万円以下である。単身女性の3人に1人が貧困、それから子どものいる単身女性の5割が貧困である。「女性の大部分は管理職になりたいと思っていないのではないか。管理職というのはほんの一部で、そこにスポットを当てるのではなくて、非正規に当ててほしい」等荻原さんは話した。「派遣については全体的に強化している。キャリアアップ制度等がある。」等赤沢さんは話した。「女性は非常に低収入である。国は低所得になればなるほど年金・税を納めてくれないので、国がわざわざ低い収入を推奨しているというのは誤解である」等勝間さんは話した。「赤沢さんの政策を聞いていると、企業に対して性善説であるように聞こえる。今までの派遣のやり方を見ているとなんて卑劣な社会だろうと感じた。」等萩原さんは話した。「日本で派遣が増えるのは、社員のクビが切れないから。」等田原さんは話した。「解雇規制は問題。正規雇用した場合、終身雇用であるが、経済が成長していた時はそれで成り立っていたが、今は異なる。新しい人を入れるのに正規雇用の人を解雇もできない、使えない社員も残る等解雇できない状況がある。」等森井さんは話した。一方、「セーフティネットを充実される等両輪をしっかりさせないと問題になる」等萩上さんは話した。

辻元清美議員と荻原博子は同一労働同一賃金を実現するよう主張し、勝間和代は人事評価システムが確立されておらずフェアでないと問題点を指摘した。辻元議員は公務でも非正規が増加しており、非正規労働者が相談に行く先で相談に乗って問題を解決すべき人までも非正規になってしまっているとの現状を指摘した。

日本では労働者の4割が非正規で、女性に限れば7割が非正規だが、フランスでも正規・非正規システムはあるが、日本とはシステムが大分違うとドラ・トーザンが解説。

荻上チキが、日本は労働者の睡眠は7時間と世界的に見たら少なく、女性の睡眠も短いので、インターバルを設けるなど何らかの規制が必要だと主張した。これに対し、竹田恒泰は日本では労働は喜びであり、西洋では苦役だとの考え方があると主張したが、他の論客の同意は得られなかった。

田原総一朗から睡眠時間を質問された赤沢議員と辻元議員は、6時間と答え、勝間和代は日本の国会議員に女性が少ないのは長時間労働が原因だと指摘した。また辻元議員は議員の妻が選挙活動をしている事も大きく、子供を生む前に議員になるのは難しいと話した。

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非正規労働者

激論!“女性が輝く社会”とは?! (バラエティ/情報)

「朝まで生テレビ!」の次回予告テロップ。

辻元清美議員は、議員や候補者の一定数を強制的に女性にする「クオータ制」を導入すべきだと主張した。韓国やフランスなどではクオータ制が導入されていて一定の成功をおさめている。

辻村市議は「クオーター制を導入すると制度の形骸化が起こる可能性がある。また女性が管理職ができない職種もある」と話した。越市長は「女性のリーダーに対する信頼性を同時に作らないと、女性の市長や知事は増えない。クオーター制はありつつ、女性のリーダーがその中から増えていかなければならない」と語った。

辻村市議は「企業でも議員でも、女性が本気でリーダーシップをとるというのは相当の覚悟が必要になる」と話した。辻元議員は「審議会の名簿がほとんど男性だったので、女性を増やすように指示をだすと同じキャリアの女性の専門家も存在していた」と明かした。

「選挙の候補を探す際、なぜ女性を探さないのか」という質問に赤沢議員は「自分は候補を探したことはないが、立候補を断る女性は『大変そう、お金が掛かりそう』などの意見が多い」と話した。竹田恒泰は「政治の本質は、男性の為の政治でなく女性の為に行われないといけない。数が増えればいいということでもない。日本社会は著しく女性が不満を抱えている訳ではない」と述べた。

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クオータ制

激論!“女性が輝く社会”とは?! (バラエティ/情報)

「日本は“女性差別社会”だと思う?思わない?」との質問に寄せられた視聴者の意見を紹介。差別があるとの回答には、ほとんど同じ仕事をしているのに給与は安く、出世にも制限がある、意見すると女性のくせに的な目で見られるなどの意見があり、差別がないとの回答には、本当に必要な女性だったら妊娠・出産で辞めさせられる事はない、女性専用車両やレディースデーなど男性が差別されている、専業主婦だが子育てに生きがいを感じており、女性が働けないのはおかしいとの意見には疑問があるなどの意見があった。

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「朝まで生テレビ!」の次回予告テロップ。

観客からの「インターバル規制と既存の制度との違いは?」との質問に荻上チキは「寝てない女性の子どもは寝てないというデータがある。働き方を見直すにあたって、インターバル規制を導入すれば子どもを育てやすい環境になる効果は得られるのではないか。差別の問題は社会心理的な問題なので、制度では解決しない」と答えた。

辻元議員は「今回の女性活躍推進法案は、努力設定になっているだけで、チェック機関も入った法律なので気をつけていきたい」と話した。また観客から「問題点についての議論をしてほしい」という意見に、田原総一朗は「女性の管理職への割合が低いこと」だと説明した。辻元議員は「フランスでは選択的夫婦別姓など結婚に対して様々な形態があるので、それを日本で真似するのは難しい」と意見を述べた。

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激論!“女性が輝く社会”とは?! (バラエティ/情報)

ドラ・トーザンは「フランスでも男女の給与の差はある。男性の方が20%ぐらい高い」と話した。また観客から「福祉の政策の面を話し合って、女性が輝く社会を目指しているのか」との質問がでた。赤沢議員は「育児に対して一定の補助があるが、認知が低いかもしれない。『女性が輝く』というキャッチコピーも考えなおさなければならないかもしれない」と意見を述べた。

竹田恒泰は女性活躍推進法案について「男性社会に女性をどうあてはめるかという法律になっている」と問題点を挙げた。

観客から「自分は板金を扱う仕事をしているが、女性がその世界に入ってくるのは難しい。零細企業は利益を上げようとしても、現在は厳しい状態にある。この状況で女性の雇用を考えるのは難しい」という意見がでた。辻元議員は「輸入価格が挙がったことによって中小企業は苦しくなっている。非正規雇用は女性が多いので、アベノミクスの政策はしわ寄せが女性にくるようになっている」と話した。

辻元議員は「年金をの株式投資の割合を25%にしようとしているが、リスクが大きい。株が下がったら年金が無くなる可能性がある」と述べた。勝間和代は「現在女性に対する投資を回収しきれていない。どの仕事・家庭どの場面でも女性が活躍する制度を整えるべき」だと話した。

荻原博子は「女性活躍推進法案について、大手企業はペナルティを設けるべき」だと意見を述べた。赤沢議員は「301人以上というところが義務になっており、ペナルティは公表されること」だと話した。

赤沢議員は「現金給付と現物給付のバランスがいい国は効果があがっている。そのバランスが重要」だと話した。竹田恒泰は「フランスの制度が全て良い訳ではない。悪いところも知ったうえでまなばなければならない」と語った。田原総一朗は「6歳未満児のいる夫の家事・育児関連時間」のデータを紹介し「フランスと日本の男性の育児時間は似ている」ことを示した。

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激論!“女性が輝く社会”とは?! (バラエティ/情報)

辻村市議は「『結婚すること・独身生活の利点』というデータが教科書に載っている。独身生活の利点の1位が『行動や生き方が自由』である。今回の女性が輝く社会というテーマも、労働の負担である育児をサポートするというように感じる」と話した。

荻原博子は「戦後、高度成長期は男性は働く、女性は家庭に入ると分業制だった。今後は男性1人の稼ぎだけではやっていけないので男女共に働く社会を作らないといけない」と話した。辻村市議は「フランスの制度は日本になじまないと思う」と言い、辻元議員は「服のサイズが合わなくなっていくように、制度も変えていく必要がある」と語った。

激論!“女性が輝く社会”とは?! (バラエティ/情報)

朝まで生テレビ!の次回予告テロップ

朝まで生テレビ!の次回予告テロップ

村上アナは「生き方の選択肢を増やし、安定した生活が営めることは大前提で、個人の意見の折り合いをつけるのは難しい問題だと思う」と語った。また番組が募集したアンケート「日本は“女性差別社会”だと思う?思わない?」は思うが228件、思わないが137件だった。赤沢議員は「日本の女性が外国と比べて能力が劣るということはありえない。社会の制度などが邪魔している」と語った。辻元議員は女性活躍推進法案については反対だと意見を述べた。

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