前々回、前回記事の反応
前々回は乳児期(0歳)の赤ちゃんができること、前回は幼児期(1~6歳)の子供ができることを一覧形式で紹介したところ、たくさんのご意見やご感想をいただきました。
はてブでは、以下のようなコメントをいただきました。
今できてることできてない事も見れますが、今後どんな事ができていくのかも細かくわかるので大変ためになります
このコメントを頂いたのは、id:noahsartgallery様です。
id:noahsartgallery様は、生後6ヶ月(7ヶ月になられたのかな?)のお子さんを育てておられるお父さんです。
温かみのあるタッチの絵、独特な切り口と読みやすい文章が特徴(私個人の意見です。)の育児ブログを運営されている方です。
「今後どんな事ができていくのかも細かくわかる」という視点は、記事内で触れられていないところだったので、ハッとさせられました。
完全肉体派の我が息子1歳半には、アテにならない基準だなw (1歳半検診で肉体は2歳半程度、しゃべりが遅いので経過観察)
このコメントを頂いたのは、 id:mak_in様です。
id:mak_in様は、生後1歳6ヶ月のお子さんを育てておられるお父さんです。
運営されているブログでは、幅広いジャンルを取り扱われており、参考にしたい子育てに関する記事も多数書かれています。
「完全肉体派」という単語に「うちも同じだなあ」と共感するとともに、子供の個人差や得意・苦手についてもっと書けばよかったと反省させられました。
また、メールでも複数のご意見をいただきました。
こどもの現在の発達段階と、平均的なものが比較できて面白いと感じました。(原文ママ)
この記事を見て、子供はもっといろいろなことができるのではないかと思うようになり、これまでやったことのない遊びに取り組むようになりました。(原文ママ)
他にも多数の方に読んでいただき、ご意見やご感想をいただきました。
本当にありがとうございます。
また、すべて紹介しきれず申し訳ありません。
※id:noahsartgallery様、 id:mak_in様
とても嬉しいコメントだったので勝手にコメントを引用させてもらいました。
申し訳ありません。
不快に思われた場合は、ご連絡いただければすぐ削除いたします。
この記事作成の経緯
当初、知育を始める時期を知ってもらう目安になれば良いなという思いから、赤ちゃんや子どもができることをまとめました。
そのため、一通りのことができるようになった学童期以降にできることについては、記事にするつもりはありませんでした。
しかし、みなさんのご意見やご感想を見させていただいて、「人によって読み方や受け取り方が違うのなら、無駄にはならないかな。」と思うようになり、この記事を作成しました。
この記事では、学童期(7~12歳)の子供の成長発達経過をまとめて紹介します。
学童期の子供については年齢よりも学年の方が分かりやすいと判断し、「生後何歳何ヶ月」ではなく「小学校何年生」というかたちで記載しています。
なお、子供の成長発達は個人差がとても大きく、また、子供は一人ひとり得意なことと苦手なことがあります。
そのため、この記事を見て「うちの子供は遅れている」と心配する必要はなく、あくまで一般的な成長発達の目安として参考にしてください。
小学校1年生
- 重さの違う5つの物を、重い順に選べるようになる
- 20以下の引き算について、3問中2問程度正解できるようになる(例:17-3、20-16など)
- ぶつ切りにされた文章を、正しい文章に並び替えられる(例:今日の昼、私は、友達の家へ、遊びに、行き、ました。)
- あるカテゴリーも名詞を5個以上挙げられる(例:野菜、果物、動物、植物など)
- 3つの単語を使って文章を作れる(例:友達、教室、カードゲームなど)
- 大人の言うことを理解して守れるようになる
- 平仮名の読み書きができる
- 漢字を80字覚える
- 1~100までの数字を覚える
- 1ケタの足し算と引き算ができる
- 量と長さを区別する
小学校2年生
- パパママが言った4つの数字を、逆向けに復唱できるようになる(例:1、2、3、4→4、3、2、1)
- ぶつ切りにされた文章を、正しい文章に並び替えられる(例:昨日、A子さんは、私に、おもちゃを返してくれるよう、お願いして、きました。)
- 年月日と曜日を答えられる
- 似たカテゴリーの単語について説明できる(例:車と電車、スプーンとお箸など)
- 漢字を新たに160字覚える(以降の学年でも同数くらい覚える)
- 2ケタの足し算、引き算、掛け算、筆算ができる
- 九九を覚えるようになる
- 長さの単位を覚える
小学校3年生
- パパママが言った6つの数字を復唱する
- パパママが言ったぶつ切りの文章を、8つ以上覚えておける(例:今日の夕方、親友の、B君が、家まで、忘れ物を、届けに、来て、くれた。)
- パパママが言った単語と反対の意味を持つ単語を答えられるようになる(例:北→南、寒い→暑いなど)
- 時刻と時間を理解する
- 単位の換算を理解する(例:m(メートル)からcm(センチ))
- リコーダーを吹けるようになる
小学校4年生
- アナログ式時計の時間と分を読める(例:3時50分、9時05分など)
- パパママが言った単語と反対の意味を持つ単語を答えられる(例:暇→忙しい、甘い→辛い、楽しい→悲しいなど)
- 子供たちの中で作ったルールを守れるようになる
- 自分の良いところや悪いところを客観的に理解するようになる
- 少数と分数を理解する
- 3ケタ以上の掛け算、割り算を覚える
- 理科的知識を学習する(空気、水、水蒸気、電池、月の満ち欠けなど)
小学校5年生
- 商品の代金などを頭の中で計算できるようになる(例:1m400円の布を9m買うといくらかなど)
- パパママが言った3つの単語の似ているところを答えられるようになる(例:カラス、ゾウ、ブタなど)
- クラス内のどこかのグループに所属し、グループ内のルールを守るようになる
- 分数、少数の計算ができる
- 面積を求められる
- 天気や身体のことを理解する
小学校6年生
- パパママが言った5つの数字を逆向けに復唱できるようになる(例:1、9、4、3、2→2、3、4、9、1)
- パパママが言った3つの単語の似ているところを答えられるようになる(例:木、ひまわり、菜の花など)
- 倍数や約数、百分率や割合を覚える
まとめ
学童期の子供の成長発達を一覧形式でまとめてみました。
学童期は、小1プロブレムや9歳の壁といった言葉で表現されるように、子供の成長発達を考える上でたくさんの課題や問題があり、子供がそうしたものにぶち当たり、乗り越えていく時期です。
乳幼児期に比べると子どもの成長発達が目に見えにくくなるものですが、親子でたくさんコミュニケーションをとり、子供の様子をこまめに観察しながら、関わってあげましょう。
なお、成長発達を測る指標の一つとして学業成績がありますが、子供の成長発達のすべてを把握できるわけではありません。
中学受験を考えている場合などはどうしても成績偏重になりがちですが、成績以外の子供の成長を発見して受け入れてあげることも忘れないようにしてください。
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