「宅配便のお届け日時お知らせ」でウイルス急増

「宅配便のお届け日時お知らせ」でウイルス急増
「宅配便のお届け日時をお知らせします」といったうその内容のメールをパソコンに送りつけインターネットバンキングのパスワードを盗み出すウイルスに感染させる手口が先月から急増していて、警察やセキュリティー会社などでつくる団体では銀行口座から預金が盗み出されるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
警察やセキュリティー会社などでつくる「日本サイバー犯罪対策センター」によりますとネットバンキングの利用者を狙ったコンピューターウイルスへの感染報告が先月から急増しています。
代表的な手口のひとつが「宅配便のお届け日時をお知らせします」といったうその内容のメールを自宅や職場のパソコンに送りつけウイルスが仕組まれた添付ファイルを開かせる方法です。ウイルスに感染したパソコンでネットバンキングを利用するとパスワードの入力を求めるうその画面が表示され入力した情報が流出してしまうということです。
ウイルスに感染させるメールはこのほか請求書や社員宛ての業務連絡を装うものなど利用者に不審に思わせないよう内容が巧妙になっていて、大手セキュリティー会社の調査では先月1か月間で7万通以上確認されているということです。
日本サイバー犯罪対策センターの坂明理事は「さまざまな新しい手口で、企業や個人の口座を狙ってきている。パソコンのソフトを最新の状態にして不審な画面が表示されても情報を入力しないなど利用者一人一人が対策を徹底していくことが必要だ」と注意を呼びかけています。