自転車のノーパンクタイヤはオススメしません。

さて、毎年通学自転車の時期になると、良く聞かれる質問があります。

『ノーパンクタイヤの自転車は、ありますか？』

現状、自分のお店で扱うコトはないと思います。

『パンクしたらどうしよう？』

という不安を抱えておられる保護者の方が圧倒的に多いコトの表れですね!!

確かにノーパンクタイヤは『パンクしない』というメリットはあります。

※というか『パンクしない』と言っても、空気が入っていないのでパンクするはずがないんですよね…苦笑

空気の代わりにジェルを入れたり、スポンジのようなモノを入れて代用しているのです。

ただ、デメリットの方が多いです。

１．空気以外の物質が入っているので重たい。

２．空気に比べ、衝撃収集率が低く振動が体にダイレクトに伝わる。

３．上と同じ理由で、自転車に衝撃が来るため部品が故障しやすい。

４．リム(ホイール)が割れるコトがある。

５．タイヤは摩耗して行くので、タイヤの交換は必要。

６．交換の際、工賃が余計にかかる。

７．そもそも加工に工賃がかかる。

８・ジェル式のモノは漏れだす可能性がある。

９．スポンジ式のモノは水を吸ってしまう可能性がある。

１０．(※作っている会社が割りと胡散臭い。)

ざっとこんな感じです。

以前は、ブリヂストンサイクルやMIYATA等のメーカーからも展開していたようですが、あっという間に撤退して行きました。

現状、新車でノーパンク仕様の自転車は、プライベートブランドや、量販店向けの自転車ぐらいではないでしょうか？

そうそう。特に、３番目 ５番目に挙げたデメリットを知らない方が多いです。

パンクとの代償に自転車を壊していれば、本末転倒ですし…

パンクしない＝タイヤの交換も不要 って言う訳ではありません。

※ここは勘違いしやすい部分です。

当店へ持ち込みのノーパンクタイヤの修理の際には その旨を伝えて、普通の空気式のタイヤへ戻させて頂いております。

やっぱり、オススメ出来ないようなモノを販売することは出来ません。

コロコロと転がるだけが、タイヤの役割ではありません。

１，荷重を支える

２．駆動力や制動力を路面に伝える

３．路面からの衝撃をやわらげる。

４．方向を転換・維持する

※『タイヤの4大機能』

これらもタイヤの役割ですし、空気圧によって大きく左右されます。

空気式なのは、理にかなっているのです。

※何も、自転車屋がパンク修理で儲けるために空気式のタイヤが採用されているワケではないですから…笑

でも、やっぱり低価格の自転車にはまっているチューブは本当に粗悪品が多いのも事実です。

新しいコトを考えるコトは大事です。

けれど、真理に沿っていない(理にかなっていない)発明は、何の役にも経たないと思うのです。

『タイヤの本来の役割を奪ってまで、パンクしないコトに拘るのか？重きを置くのか？』

要するに最終的にはそういうコトです。

でも ここは購入者の意思に委ねるしかないと思います。

もし そうであればノーパンクタイヤを検討してみてください。

『タイヤ本来の役割を保持した、ノーパンクタイヤ』

これが発明されたら、本当に凄いですよね!!

でも、そんなノーパンクタイヤを履かなくても…

『多くのパンクは、事前に防ぐコトが出来ます!!』

その方法は、下の記事を参考にしてみて下さい。

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