【ワシントン共同】米海軍第7艦隊は5日までに、ドック型揚陸艦「アシュランド」が1日までの数日間、南シナ海の公海を航行したと発表した。12日に中国とフィリピンの領有権争いを巡る国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所の判断が出るのを前に、中国をけん制する狙いがあるとみられる。
発表によると、アシュランドの南シナ海航行は通常任務の一環で、「全ての国に認められている航行の自由を守る決意」を示したとしている。国防当局者は、中国が領有権を主張する島々から12カイリ(約22キロ)内に米艦船を派遣する「航行の自由」作戦ではないと説明した。