大雨続く韓国 北朝鮮の予告なしのダム放流を警戒

大雨続く韓国 北朝鮮の予告なしのダム放流を警戒
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韓国では梅雨前線の影響で大雨が続いており、韓国軍は、北朝鮮が上流のダムを予告なしに放流することで被害が出るおそれがあるとみて警戒と監視を強めています。
韓国では、梅雨前線の影響で4日から北部や中部を中心に大雨が降り続いています。
韓国国内では、大雨が降ったときに北朝鮮が予告なしにダムの水を放流することがあり、そのたびに下流の韓国で被害が出ています。
2009年9月には、北朝鮮との軍事境界線に近いソウル近郊のイムジン川で北朝鮮がダムの水を予告なしに放流し、下流でキャンプをしていた韓国人6人が死亡したほか、ことし5月にも放流された水で漁業で使う網などが流される被害が出ました。
北朝鮮は、イムジン(臨津)川の上流にあるダムを放流する際に韓国に事前に通知することで合意していますが、韓国国防省のムン・サンギュン(文尚均)報道官は5日の記者会見で、「現在、北のダムが満水に近づいており、予告なしに放流する可能性がある」と述べ、韓国軍が警戒と監視を強めていることを明らかにしました。