不正使用で中国人留学生の女を再逮捕
他人のポイントカード情報を不正に入手して買い物したとして、愛知県警サイバー犯罪対策課は6日、中国人留学生の女で東京都台東区竜泉2、私立大2年、姜遠東容疑者(24)を詐欺容疑で再逮捕した。使われたのは「楽天スーパーポイント」で、同様の手口で東京、大阪など5都府県で900万円以上の被害が確認されているという。同課は外国人による組織犯罪の可能性があるとみて調べている。
逮捕容疑は、今年5月7日、東京都台東区三ノ輪のサークルKサンクスで、愛知県岩倉市在住の男性(26)の「楽天スーパーポイント」を無断で使い、日焼け止めスプレーなど計7点約4900円分を買ったとしている。容疑を認めている。姜容疑者は同様の手口で、コンビニ店で約4900円のポイントを不正使用したとして、先月15日に電子計算機使用詐欺容疑で逮捕された。
同課によると、姜容疑者は、在日中国人向けの交流サイトで「買い物代行の募集」の書き込みを見て応募したところ、中国のチャットサイト「QQ」でポイント決済用のバーコードが送られてきたという。その後、「QQ」での指示に基づき、コンビニ店でポイントを使って購入したコンドームや菓子などの商品を都内の指定された場所に現れた男に渡し、何らかの方法で報酬を受け取っていたとみられる。調べに対し、姜容疑者は「商品1個当たり150円の報酬で、約10万円稼いだ。コンビニ20店で約100万円分を使った」と供述しているという。
被害者の男性が、覚えのないポイントの使用履歴のメールが楽天から送られてきたことから発覚。5月上旬に県警に相談していた。
楽天は5都府県のサークルKサンクスと上新電機の計約260店舗で約2000回のポイントの不正使用があり、約900万ポイント(900万円)以上の被害を確認。何者かが不正入手したメールアドレスとパスワードのリストが犯罪組織に渡ったとみられ、楽天のサイトには約140万回の不正アクセスがあり、約4万のアカウントが乗っ取られたという。【金寿英】