国債利回りマイナスで国が600億円の「もうけ」
国債の利回りがマイナスとなっている影響で、財務省が今月行った10年ものの国債の入札では、借金をする国がおよそ600億円の「もうけ」を得る事態が生じています。
財務省が金融機関を対象に今月行った満期までの期間が10年の国債の入札では額面が100円、表面利率は年0.1%で、満期まで保有すると金融機関が利子分を合わせて101円を得られるという条件でした。入札の結果、平均の落札価格は103円50銭、つまり満期まで保有すると2円50銭損する価格で落札され、平均の落札利回りはマイナスとなりました。
このため国は今回の入札で、およそ2兆4000億円の国債の発行にあたり、元本や利子を支払ったうえでおよそ600億円の「もうけ」を得ることになります。日銀によるマイナス金利政策の導入を受けて10年ものの国債の入札では、ことし3月以降マイナスの利回りが定着していますが、今月はこれまでで最も大きい「もうけ」が出る形となりました。
こうしたマイナスの利回りでも金融機関が国債を買うのは、大規模な金融緩和で国債の大量購入を続ける日銀により高い価格で買ってもらえると期待しているためです。しかし、日銀にとっては利益の減少につながりかねないため、結果的に国が日銀から受け取る「納付金」の減少にもつながり、国の財政に及ぼす影響は全体的にとらえる必要があります。
このため国は今回の入札で、およそ2兆4000億円の国債の発行にあたり、元本や利子を支払ったうえでおよそ600億円の「もうけ」を得ることになります。日銀によるマイナス金利政策の導入を受けて10年ものの国債の入札では、ことし3月以降マイナスの利回りが定着していますが、今月はこれまでで最も大きい「もうけ」が出る形となりました。
こうしたマイナスの利回りでも金融機関が国債を買うのは、大規模な金融緩和で国債の大量購入を続ける日銀により高い価格で買ってもらえると期待しているためです。しかし、日銀にとっては利益の減少につながりかねないため、結果的に国が日銀から受け取る「納付金」の減少にもつながり、国の財政に及ぼす影響は全体的にとらえる必要があります。