韓国のLG電子は5日、雇用労働部(省に相当)と共同で満50歳以上の社員を対象とした退職支援プログラム「ブラボー・マイ・ライフ」を9月から実施すると明らかにした。
プログラムに申請した人は1年間、週20時間(従来の勤務時間の半分)だけ勤務し、それ以外の時間に転職に向けた起業・技術教育を受ける。この間、会社側は賃金を従来の半分のみ支給する。カットされた賃金の半分は雇用労働部が支援金制度を通じて支給し、残り半分は同部に教育費などとして申請すれば支給される。1年間の教育履修後は賃金削減前の年俸と同額を会社が「起業支援金」として支給する。
LG電子は8月から申請者を募集する予定だ。このプログラムを使って退職する社員数は決まっていない。同社の関係者は「雇用労働部が削減される賃金の一部を支給するため、現在と同じくらいの給料を受け取れる。プログラムは名誉退職(早期退職)制度ではない」と説明した。
LG電子は定年を満55歳から58歳に引き上げ、毎年10%ずつ年俸を削減する賃金ピーク制度を実施している。