蹴球探訪
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【首都スポ】ハコ車で激走!!女子大生レーサー 中大自動車部・太田晶子2016年7月6日 紙面から
女子大生はカーレーサー!! 大学運動部にはモータースポーツを扱う「自動車部」が存在する。8月からは競技別に全日本学生選手権が順に開催されるが、女子大生日本一を決める「女子の部」もある。先月末にはダートコースの最速タイムを競うダートトライアルの全関東学生選手権が開催されたばかり。男子顔負けのハンドルさばきは、細腕から繰り出されているとは思えないほど超攻撃的だ。 (文と写真=鶴田真也) 「『自動車部? 何それ』ってよく言われます。それにマニュアル車が運転できるってだけで驚かれる。女の子なのに何やってるんだろって感じです」 中大自動車部の太田晶子(4年・大教大天王寺)は愛くるしい顔でケラケラと笑う。そのいでたちは自動車整備工場の従業員をほうふつとさせるつなぎ姿。これが競技に入る際の彼女の正装だ。 自動車部もれっきとした大学運動部、いわゆる体育会系の一つだ。この日は栃木県那須塩原市にある丸和オートランド那須でダート路面のコースで走行タイムを競うダートトライアル(ダートラ)の全関東学生選手権が開催された。学生選手権には「女子の部」もある。今回は中大のほかに、青学大、法大、東農大、千葉工大がエントリー。女子個人の部を制したのが彼女だ。ちなみに男子の部に参加したのはオープン参加の防大を含めて15校だ。 太田は大阪市出身で、大教大天王寺から法曹界への登竜門でもある法学部に入学。当時からF1を見るのが好きで「F1の話ができる友達が欲しくて入部した」と言うが、「入ったら全然違った。モータースポーツ好きだけどみんな、やる方…。それにハコ車(乗用車タイプ)。女子なのにずっと車の整備をさせられて」。描いていたイメージとのギャップに、がくぜんとしたという。 ところが走る喜びに取りつかれるようになる。2年に進級した2014年4月に普通自動車運転免許を取得。その年の8月に三重県・鈴鹿サーキットで開かれた全日本学生ジムカーナでデビューし、17人中15位。3年になってダートラの関東選手権で6位をマークし、続く全日本でも5位。今回も青学大、法大などの強豪を相手に2本目のアタックで全体のベストラップをマーク。念願の個人優勝を果たした。 「広島は走ったことがないけど、ダートを走るのは好き。大会の前にコースを研究して全力を尽くしたい」。部の伝統なのか、競技車に乗り込む直前には約20人の部員の前で大声で自己紹介をする「ガクチュウ(学生注目)」を披露する一幕も。この勢いで、8月の全日本学生ダートラ(広島)も制する。 ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」。トーチュウ紙面で連日展開中。 PR情報
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