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フェザードラゴンの復活
「くっ!もはやこれまでじゃ!リトネ!」
「はい!」
「こやつらを連れて逃げるのじゃ!あとはワラワがなんとかする!」
マザードラゴンの姿が、巨大な赤色の竜の姿に変わっていく。
彼女はリトネたちを守るように、巨竜の前に立ちふさがった。
「でも!」
「わが子を頼む!立派に育ててやってくれ!」
そういうと、マザーは口から炎を吐いてドラゴンを威嚇する。
巨大な二匹のドラゴンは、お互いににらみ合った。
「ワガツマ……ベーコンレタスよ……ナゼワシの邪魔をする……」
復活したフェザードラゴンは、口から緑色の瘴気を出して威嚇する。
「ワラワは人に育てられた身。人の美しさも醜さも知っておる。人の醜い面だけ見て、すべての人を滅ぼそうとする馬鹿旦那など、なんどでも封印してやるわ!」
マザードラゴンはしわがれ声で答えた。
「オロカな……ワレラの子を食べたのは……人間だ……」
「だが、我らの子を守ってくれるのも人間じゃ!」
マザーは目に力を込めて言い放つ。
「ワシにカナウとオモウのか……?」
「……我が父アルテミックもおらず、弟子リトネは未熟。今度封印されるのはワラワじゃろうな。だが、リトネたちが逃げる時間はかせいでみせるぞ」
二匹の巨竜の話し合いは平行線をたどる。
みるみるうちに殺気が高まっていった。
「だめだこれは!早く逃げないと巻き込まれる!」
リトネがそう思った時、リトネの足元にいたミルキーが走り出した。
「ミルキー!危ない!帰って来い!」
リトネが必死に声をかけるも、ミルキーは戻らない。
風の墓場の最下層で一大怪獣決戦が行われようとしたとき、その間に小さな白い塊が割り込んだ。
「きゅい!!!!」
ミルキーはマザーを守るように、フェザードラゴンの前に立ちはだかった。。
「ワガムスメ……カワイイ……」
フェザードラゴンの口から出ている瘴気がやみ、腕が差し伸べられる。
しかし、ミルキーはその小さな牙で腕に噛み付いた。
「きゅい!」
「グッ……ナゼ噛み付く……愛しいムスメ……ワシはパパだぞ……」
ミルキーに噛み付かれ、緑竜の姿がみるみる縮んでいく。
フェザードラゴンはたくましい男の姿になった。
「おお、なんと可愛い!ムスメよ、無事に生まれてくれてよかった!」
なぜか髭もじゃで山賊ファッションをした男が、ミルキーを抱きしめる。
「きゅいきゅい!」
ミルキーは嫌がってさらに噛み付いたが、男はかまわず頬ずりを続けた。
「ほーらほら。パパだよ~ジョリジョリ」
「きゅいいいいいいい!」
本気で嫌がっているミルキーに、駆け寄ってきたリトネはつい口を挟んでしまった。
「あ、あの、ミルキーが嫌がってますから……」
「ああん?なんだてめえは?」
ミルキーを抱いたまま、男はリトネをにらみつける。
「きゅいいい!」
男の腕の力が緩んだ隙にミルキーは逃れ、リトネの頭の上に昇った。
「……てめえ。俺のムスメになにしやがる?」
「えっと……ミルキーは俺のことを親だと思っていて……」
「なんだと!てめえがムスメをたぶらかしたのか!」
男は大きく口を開けて威嚇する。その口にはびっしりと牙が生えていた。
「ええと……その……話せば長くなるんですが……」
「聞く耳もたねぇ!だいたい、人間は気にいらねえんだよ!俺の子供を食った奴は無限地獄に落としてやったけど、ほかにも気にいらねえことがある!」
男はビシっと指をリトネに突きつける。
「お前ら人間は、何で俺たち竜族の女をたぶらかすんだ?下等生物のくせに!」
「た、たぶらかすって?」
「きゅい♪」
いきなりあらぬ疑いをかけられて、リトネは混乱する。その頭の上で、ミルキーは愛おしそうにリトネの頭に頬ずりしていた。
「目の前で俺のムスメといちゃいちゃしやがって」
「いちゃいちゃって……そりゃミルキーは可愛いけど、ドラゴンですよ?」
「とぼけんな!俺の嫁であるベーコンレタスも人間であるアルテミックにベタベタしてたんだ。俺なんか交尾の時しか相手にしてくれなくて……うっうっ」
今度は涙を流して悲しむ。
「あの……」
「人間なんか全員滅んでしまえばいいんだ!」
ついに癇癪を起こした男の体から魔力が立ち上り、体が膨らんでいく。
再び竜の姿になりかけた時、男の後頭部に衝撃が走った。
「いてえ!」
「いいかげんにするがよい!この馬鹿ダンナが!」
人間の姿に戻ったマザーが、男に鋭いツッコミを入れる。
「ベーコンレタス!うう……今度の浮気相手はその若い男なのか?俺のどこが気に入らないんだ!」
今度はわめきながらマザーに抱きつこうとする。
マザーは冷静に男の股間を蹴り上げた。
「ぐはっ!……そ、そこは……俺の逆鱗だぞ……」
「おぬしはうざったいのじゃ!」
マザーは冷たく言い放ち、ふんっと顔をそむけた。
新小説投稿サイト「カクヨミ」にて新作を投稿したので、お知らせさせていただきます。
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元ニートは大家を目指す
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154895726
穢れた救世主は復讐する~『最後の審判ゲーム』~
https://kakuyomu.jp/works/4852201425154878348

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