元気がない!
いくつかの職場で、「元気がない!」と叱責されたことがある。だが、断言してもいいが、その時の私は元気だった。ただ、無口だっただけなのだ。
ただ口数が少ないというだけで、「元気がない!」と叱られることがある。これが私には、どうしても承伏できない。浮かない顔をしていたり、見るからに落ち込んでいるというのなら分かるが、単に口数が少ないというだけで「元気がない!」と怒られるので、本当にイヤになる。
「口数が少ない」のと「元気がない」のは、まったく違う。「口数が少ないけど元気」という人は世の中に沢山いるのに、それがまったく理解されない。「無口である」というだけで、非難の対象になる。
世の中に出てみれば分かるが、「口数の少ない男が気に入らない」という人は、とても多い。「自分らしくしていればいい」といったアドバイスが広く普及しているのに、いざ自分らしく無口でいると、「元気がない!」と怒られる。無理してぺらぺら喋っていれば良いのだろうか。
「口数の少ない女性」が、同じように叱られているのか、男である私にはよく分からないけど、少なくとも男性に関しては、まず間違いなく叱責の対象になる。「口数が少ない」ということ自体が「快活さの欠如」として受け止められ、「男らしくない」といった烙印を押される。「無駄口を叩かない」といった高評価を与えてくれる人は滅多におらず、大多数からはマイナスイメージを持たれることになる。
だが、「口数が多いか少ないか」は、かなり先天的なものだと思う。「口数が少ない人」は、決して元気がない訳でもなく、不機嫌な訳でもない。ただ、必要がないから喋らないだけなのだ。それがあたかも男性らしさの欠落として非難されてしまう。ほぼ生まれつきの性質なのに、どうやって治せば良いのだろう。
「元気」というのは、口数とはあまり関係ないと思う。口数が少なくても、元気に働く意欲があるのに、「元気がねえなあ!」などと言われると、その言葉に嫌気が差して元気がなくなる。
ひきこもりには、口数が少ない人が多い印象がある。もしかしたら、私以外のひきこもりたちも、同じような経験をしてきて、ひきこもるようになったのかもしれない。
「無口な人」には人権はないのだろうか。
1月 24th, 2012 at 12:11 PM
あなたは凄い。自分の考えをしっかり持ち、整理し、文章にする事ができる。出来ない私にはとても羨ましく思える。
1月 24th, 2012 at 11:59 PM
幸薄さん
ありがとうございます。またお時間がございましたら、遊びにきて下さい。
1月 25th, 2012 at 6:45 PM
私も昔から元気がないと言われてきました。場面緘黙だった学生時代ならともかく、口数が増えてきた今でも元気がないと言われます。
まあ、私の場合本当に最近疲れていてやる気がないから「元気なく見える」のは当然といえば当然ですが・・。でも「元気がない」というのはそんなに悪でしょうか?「元気になる」のは本人の活力の問題であって人から強要されるものではないと思います。
まあ、接客業のような職業についている人は「元気なふり」が求められるのは理解出来ますが・・・、普段元気ないことについて人からあれこれ言われたくはないです。
1月 27th, 2012 at 5:28 PM
憂愛さん
口数が増えてきたのに「元気がない」と言われるんですか。つらいですね。
ホント、「元気がない」というのは、悪なのでしょうかねえ? 元気の強要というのは、かなり広まっているので、大人しい人や口数の少ない人には、とてもつらいですね。
「元気がないマクドナルドの店員さん」とか、個人的には見てみたいですね(笑)