ホモ疑惑。
「二条さん。あなた、女性のあいだで『ホモ疑惑』が流れているわよ」
女友達の一人からそんなことを言われて、ビックリした。訊くと、複数の女性たちが、
「二条はホモではないか」
と噂しているのだという。いい年して独身だから、というのがその理由らしい。彼女たちは、私に恋人がいることを知っているのだが、それにもかかわらず、私をホモだと推定したらしいのだ。
「いい年して独身」というだけでは、そこら中の独身男性が片っ端からホモになる。そうではなく、その他にも色々なポイントがあり、その辺を総合的に見た結果、私をホモだと推測したのだろう。
思い当たる点は、いくつかある。物腰が柔らかいこと。中年男にしては肌がきれいなこと。体毛が薄いこと(腕などほとんど毛がない)。色白なこと。女性に対してガツガツしてないこと。そして結婚していないこと……。これだけ条件が揃うと、ホモだと疑われても仕方ないような気もする。
女友達たちは、私がひきこもりであることを知らない。人並みに働いていると思っている。まさか、
「僕、ひきこもりで結婚できないんです。それに、他人と共同生活することに抵抗があって、ずっと一人でいたいんです」
なんて言える訳もない。そんなことを言えば、ホモ疑惑は晴れるかもしれないが、その代わりに「ダメ人間」の称号が与えられてしまう。そうなれば、女友達たちはすぐに離れていくだろう。
私は、自分がひきこもりであることを、可能な限り隠している。それでも、周りの人からすれば、やはり「まともな人間ではない」ことが分かるらしい。クリーニング屋のおばさんも、私が「まともな勤め人」ではないことを見抜いた。どんなに隠していても、その人の素性はやはり隠しようがないのだ。
女友達たちには、これからも、自分がひきこもりであることを隠し通すつもりである。ひきこもりである、ということは、ホモであるより不名誉だ。ひきこもりがバレるぐらいなら、もうホモでもいい。それぐらい、ひきこもりが発覚することは恥ずかしい。
「ひきこもりのホモ」だと思われたら、もうどうしようもないけど。
8月 20th, 2011 at 5:55 AM
たしかに
ひきこもりだけは救いがないw
ホモでも十分社会で認められてるし、問題はない
8月 21st, 2011 at 2:26 AM
けびんさん
そうですね。ただ、ホモ疑惑は払拭したいです。