私の長所。
長所は何かと訊かれて「優しい」と答える人は、長所がない人である。
……これは私の言葉である。多分、同じことを別の人も言ってるだろうが、「優しい」はなんとなく長所と言えないと思う。誰だって多かれ少なかれ優しいし、他者と比べて優れているとは言えないことなので、長所ではないと思う。「優しい」は単なる「特徴」である。
さて、自分について考えてみると、私はわりと、「考えていることを、適確な日本語で表現できる」能力があると思う。このブログだって、読んでる人なら分かるが、「日記」ではなく「エッセイの連載」である。これだけの文章を、一定期間継続できる人はなかなかいない。これは、私の長所だと思う。
さらに、私が誇れるものは「行動力」である。「行動力があるひきこもり」なんている筈ないだろうと想う人もいるかもしれないが、私に関してはそうではない。ひきこもりつつ、アクティブに行動しているからだ。
ある日突然旅に出て、そこら辺で野宿することは全然平気だし、町で知らない人に話しかけることも平気である。「ひきこもりの人というのは神経過敏で、引っ込み思案の人だ」と思っている人は、おそらく、ひきこもりの人と接したことがない人だろう。ひきこもりと一口に言っても、実際は、百人いれば百通りの人間像があるからだ。
また、非常に言いにくいのだけど、わりと女性の関心を引くほうだと思う。こんなことを書けば、孤独な男性たちが一斉に敵意を抱くだろうが、どういうわけか、私は女性から興味を持たれることが多い。
小学生時代は、チョコレートが集中したし、中学生時代も、誕生日に必ずプレゼントを持ってきてくれる女の子がいた。高校生時代は、私の家のポストに、私宛に手作りチョコレートが入っていた。大学やそれ以降も、女性からちょくちょくアプローチを受けた。これまた、長所だと思う。
あと、私はやりくりが上手い。少ない金額で、一ヶ月を乗り切ることができる。買うべきもの、買わないほうが良いものをきちんと選別し、欲しくても買えないものは、きちんと我慢することができる。これも立派な長所であり、立派な生活能力だと思う。
こう書いてみると、私もまんざらダメな人間ではないなあと思う。
あとは楽観的な思考を身に着けるだけだ……?