仕事で注意されました。

今、少しだけ働いているのだけど、自分の不器用さが至る所で露呈してきて、つらくなってきている。

「二条さん。今度からこのようなことはしないで下さい」

そんな程度の柔らかい注意でも、かなり傷ついてしまう。多くの人は、この程度のことではビクともしないだろう。これぐらいのことで傷ついていたら仕事にならないし、何よりも、こんなことは「叱責」のうちに入らない。

だが、私には「注意」に対する耐性がない。少し注意されたら突然仕事を辞めるという行為を繰り返してきたために、「注意されることに慣れる」ということがない。些細な「注意」が、私に対する「無能」を意味しているように感じられ、とてもつらくなる。

これぐらいのことで仕事を投げ出してきたのだから、大声で叱られたらもう大変である。仕事をすぐに辞めるのはもちろんのこと、叱った人間に対する怒りと、己の無能さに嫌悪感を感じ、数週間は何もできなくなる。

職場にはたいてい、「いつも叱られる人」というのがいる。職場を仕切るリーダーからいつも怒られ、入ったばかりの新人からも軽く見られる人というのがいる。多くの人は、そんな彼らを軽蔑するけれど、私から見れば、すごいと思う。いつも怒られているのに、それでも毎日出勤するという、精神的なタフさが、驚嘆に値するのである。

私は「注意」が怖い。注意されたこと自体が屈辱的だと思ってしまう。それに何より、注意をした人間に嫌われたのではないか、だめな奴と思われたのではないか、という不安をとても感じる。

今まで10を褒められたとしても、1叱られたら、もう褒められた10は帳消しになる。それぐらい、私にとって「注意」は恐ろしいものだ。

たぶん、これは誰かを失望させることに対する恐怖だと思う。もし叱るのがロボットならば、こんな恐怖は感じないだろう。感情を持つ人間に注意されたからこそ、私は怯えるのだ。その人が私に対して低い評価を下したのではないかと、

今日、私は注意された。この「1の注意」を克服するためには、30ぐらいは褒められる必要がある。ほとんど無理な数値である。

労働能力以前に、精神的に労働に向いていないとしか言いようがない。

8 Responses to “仕事で注意されました。”

  1. みるち Says:

    お前は俺か!?

  2. 二条淳也 Says:

    みるちさん

    似ていますか?

  3. りゅま Says:

    ネットとは言え、お前呼ばわりする人は相手しない方がいいと思いますよ。ってかなり古い記事ですみません。

  4. 二条淳也 Says:

    りゅまさん

    まったくその通りですね。常識的な助言、ありがとうございます。

  5. りゅま Says:

    自分は30代ですが正社員になってないと言う事で現実では非難の対象になることが多々あります。現実ですらそうならネットだと二条さんに対してひどい中傷のコメントをしてくる人がいるのではないか?そう言った人たちに対してアクセス禁止の機能などがここではできるのか気になりました。

  6. 二条淳也 Says:

    りゅまさん

    そうですね。攻撃的なコメントはすごく多いですよ。でも、単に攻撃衝動を発散させたいだけだったり、恋愛上の劣等感をぶつけたいだけだったりで、私に対する本質的な非難はほとんどないので、どうってことないですね。

    極めて執拗な人がたまにいますが、そういう人に対しては、しかるべき対応をとっております。

    そういう人の内面には、ひきこもり以上に深刻なものが宿っているように思います。

  7. りゅま Says:

    そうですか。二条さんがどうってことないなら、大丈夫ですね。

  8. 二条淳也 Says:

    りゅまさん

    そうなのです。

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