あと20杯持ってこい!さて次のお話はこれがらみ。
危険な話になりそうですね〜。
激しい空襲が続き全国民の衣食住その全てが戦争の犠牲となった毎日。
沖縄の戦いでも多数の死者を出し日本の敗色がもはや決定的になる中…
(常子)おはようございます。
隣組の組長三宅のもとに息子の戦死を伝える知らせが届いたのは桜が満開に咲き誇る頃でした
・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」・「どんな言葉並べても」・「真実にはならないから」・「今日は贈ろう」・「涙色の花束を君に」・「涙色の花束を君に」
(鞠子)よっちゃんそんな顔しないでよ。
(美子)見てるだけでかゆそうなんだもの。
まあかゆいはかゆいけど。
具合はどう?まだだるい。
そっか。
またこんなに抜けた…。
栄養が足りてないだけよ。
精のつくものを食べればすぐによくなるわ。
少しくらい何かないかな?栄養あるもの。
どうかな…。
かかなら知ってるかも。
そうね。
かか何か食べ物…。
(君子)美子。
すみません。
(せつ)アハハしかたないわよねえ。
育ち盛りだもの。
配給だけじゃとても。
私じゃなくて姉に何か栄養があるものはないかと。
ああ…蜂の子なんていいらしいわよ。
蜂の子?山岡さんのお宅もね体の悪いお父さんのためになんとか工面してきたって言ってたもの。
でもこの間の警報で盗られちゃったみたいで。
盗られちゃったってどういう事ですか?あら小橋さん知らないの?はやってんのよ。
何がですか?泥棒?そう。
最近横行してるみたい。
空襲警報で防空壕に避難してる間に家に上がって食べ物とかを盗っていくんだって。
ひどい…。
敵は米英だけじゃないって事か。
あ…じゃあ食べ物どこかに隠さなきゃ。
ああそうね。
食べ物だけならいいけど。
「だけ」って?泥棒に入るような人なのよ。
もし見つかったら何されるか…。
そうよね…。
そんな顔しないでよ。
もし誰か来てもこっちは4人いるんだから大丈夫よ。
うん?そうね。
その日は本を借りに来る客は一人もいませんでした。
早めに出版社を閉め家路を急いでいた時の事です
(警報)空襲警報発令!かか!常子急いで!
(警報)
再び市街地にB29による爆撃が始まったのです
はぁ…。
鞠ちゃん大丈夫?うん。
もう平気かな?随分たったよね。
鞠ちゃん。
うん。
もう少しの辛抱よ。
そろそろ解除されるわ。
でもこのままだと脱水症状起こし…。
しっ!今音しなかった?音って空襲の?違う。
ほら…。
・
(足音)誰かいるの?もしかして…。
まさか。
じゃあ誰よ。
(君子)常子…。
誰か男の人。
やっぱり泥棒だよ。
やめてよ!だって…。
静かにしなさい。
(足音)こっち来る。
(お竜)男の2人組だったね。
力ずくでやられたよ。
女なんて弱いもんだ。
とと姉…。
とと姉ちゃん…。
大丈夫大丈夫。
叔父さん…。
(鉄郎)おう久しぶり。
はぁ…。
おい早く出てこいよ。
ちょっ…あっ…。
ん?どうした?すいません。
こ…腰抜かしてしまって。
(鉄郎)ほら水でも飲んで落ち着け。
すみません叔父さん。
気にすんな。
お前ら大変だったんだな。
もう暑いやら怖いやらで…。
まあみんな生きてて安心した。
叔父さんもご無事で何よりです。
しっかし大きくなったなあ美子。
叔父さんは老けましたね。
美子。
いいんだいいんだ。
俺みたいな苦労人は人よりも早く老けちまうのかもしれねえからな。
叔父さんの苦労は「身から出た錆」でしょ。
お前…栄養足りてねえのに口だけは相変わらず達者だな。
(君子)フフフフ。
あっそうそう。
はい。
この野菜どうしたんです?ん〜自慢じゃねえがことごとく事業が失敗して知り合いの農家で手伝いしてたんだ。
そこでもらった。
卵がこんなに…。
いいんですか?そんなに。
(鉄郎)ああ。
まり姉ちゃん栄養いっぱいとれるね。
うん。
ありがとう叔父さん。
助かります。
いいって事よ。
数少ねえ身内なんだから。
心配だからしばらくここにいてやろうかな。
もう年だからな今更兵隊に引っ張られる心配もないし男手があった方が何かと便利だろ。
ええそれはもちろん。
いいんですか?ああ。
頼まれたら断れねえたちだからよ。
そんな事言ってほかに行く当てがないんじゃないですか?まあ…それもあるな。
やっぱり。
フフフフ。
この混乱した世の中で男の人が家庭にいると安心できる事を常子は実感したのです
本当においしいんですか?
毎日不安を感じていた常子たちは…
おいしい。
なあ?
鉄郎が来てから少し気持ちが楽に過ごせるようになりました
大丈夫。
もう少しの辛抱だ。
(一同)はい。
あ〜もう違う違う。
腰が入ってねえよ腰が。
見てろ。
うん!お〜!なあ?
2か月が過ぎた頃8月6日広島に9日には長崎に原子爆弾が落とされ次は東京ではないかと恐怖に震えていました。
その一方でこれで戦争が終わるかもしれないといううわさも流れていました
しっかり押さえてろよ。
押さえてますすいません。
(蝉の声)
(三宅)小橋さん。
はい。
正午にラジオを聴くように。
重大発表があるそうだ。
はい。
お前押さえてろって。
あ〜ごめんなさい。
(玉音放送)「世界の大勢と帝国の現状とに鑑み非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し…」。
よく分からないんだけど…。
しっ!負けたんだ。
えっ?日本が負けた。
だから戦争は終わりだ。
「抑々帝国臣民の康寧を図り万邦共栄の楽を偕にするは皇祖皇宗の遺範にして朕の拳々措かざる所。
曩に米英二国に宣戦せる所以も亦…」。
日本はどうなるの?アメリカの軍隊に占領されちゃうのよ。
まあなるようになるだろ。
さぁて今日中に雨どいも直しちまうか。
気楽な人。
とと姉ちゃんも怖いよね?
常子の胸の中で2つの気持ちがせめぎ合っていました
常子?
戦争に負けた悲しみと戦争が終わった喜びとが
結果不謹慎だと思いつつも…
よ〜し…。
できる。
できるわよ!できる!できるできるできるできる!
これからはやりたい雑誌をようやく作る事ができるかもしれない。
その喜びが体じゅうを駆け巡ったのです
「堪え難きを堪え忍び難きを忍び以て万世の為に太平を開かむと欲す」。
(蝉の声)2016/07/02(土) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 とと姉ちゃん(78)「常子、防空演習にいそしむ」[解][字][デ][再]
昭和20年夏。常子(高畑充希)たちの疲労は限界に近づいていた。そんな折、近所で空き巣が流行しているという噂を聞く。防空ごうに避難したある日、家から物音が聞こえ…
詳細情報
番組内容
昭和20年夏。常子(高畑充希)たちは限界に近づいていた。鞠子(相楽樹)は栄養不足から体を弱らせ、美子(杉咲花)は絶えず空腹に苦しんでいた。そんな折、近所で空き巣が流行しているという噂を聞く。空襲で避難している最中に食料を盗んでいくのだという。防空ごうに避難していたある日、常子は家から物音がするのを聞く。目を凝らすと男らしき姿があり、強盗だとおびえる。常子たちに気づいたのか、男は徐々に近づいて…。
出演者
【出演】高畑充希,相楽樹,杉咲花,木村多江,向井理,有薗芳記,唐沢寿明,【語り】檀ふみ
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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