とと姉ちゃん 一週間 第13週「常子、防空演習にいそしむ」 2016.07.03


・「普段から」・「メイクしない君が」・「薄化粧した朝」・「始まりと終わりの狭間で」・「忘れぬ約束した」・「花束を君に贈ろう」・「愛しい人愛しい人」
昭和19年深刻な食糧不足のため常子は農家で物々交換を頼みますが…
着物なんか要らないよ。
仕事の邪魔だ。
早く東京に帰れ!
(常子)着物と食べ物交換して頂けませんか?みんないろいろ持ってくるから有り余ってんのよ。
食べ物を分けて頂けないでしょうか?ああいいいい。
着物や小物なら売るほどある。
そうだなあ…。
孫が喜ぶようなおもちゃはないか?それなら交換してやってもいい。
おもちゃですか…。
(鞠子)ねえ…。
ん?うちにあるあれなら交換してもらえるんじゃない?あれって何の事?おままごと道具よ。
ああ…。
でもあれはよっちゃんがおばあ様に頂いた大切な…。
けど…ほかに何かある?よっちゃんが何て言うか…。
(美子)これ食べられるかなあ。
(君子)それ雑草よ。
でも昔星野さんは食べられる雑草もあるって言ってたわ。
ああ…でも私たちには区別が…。
ちょっとちょっと…!苦っ…。
アハハハハもう!本当に食いしん坊ね。
アハハハハ…。
・おい不謹慎だぞ!戦地では帝国陸海軍が命を懸けて戦っているというのに笑い声を上げるとは何事だ!すみません組長さん。
慎みたまえ!失礼致しました。
ただいま帰りました。
ただいま帰りました。
(君子)お帰りなさい。
どうだった?何か手に入った?あ〜それが…どこも着物や小物は要らないと言われてしまって。
そう…。
よっちゃんあのね…。
ん?嫌よ。
これだけは絶対に嫌!よっちゃんの気持ちは分かるけどでももうほかに方法がないの。
美子が嫌がるのならやめましょう。
庭のお野菜もあるしなんとかやっていけるわよ。
(稲子)やだ!じゃあお宅も組長さんから注意受けたの?ええ。
不謹慎だと。
三宅さんねえ息子さんが出征されてから人が変わったわよね。
(せつ)ええ。
息子さんが戦ってる分ご自分たちもお国のために何かをって思うんでしょうね。
火の用心!米英撃滅!やっぱりあのおままごと道具食べ物と換えて下さい。
うちは家族を兵隊にとられる心配もないしこうしてみんな元気に暮らしていられる。
それだけで十分よね。
これなんですが…。
うわ〜!ほらおもちゃだぞ。
楽しんで使ってね。
でもこんなにもらえるなんて思わなかったね。
そうね。
うん?おばあちゃまは…私たちのために下さったのに…。
いろんなものが無くなっちゃった。
全部戦争のせいよ。
(泣き声)
(泣き声)
そんな中常子が勤める甲東出版は細々と営業を続けていました
五反田さん。
(五反田)うん?ずっと悩んでいたんですが…。
戦争をたたえるような雑誌を作る事が私にはどうしても苦しくて…。
じゃあ僕がその苦しみから解放して進ぜよう。
えっ?もう雑誌は作らなくていいんだ。
どうしてですか?僕に赤紙が来た。
これを君に。
社判?社長が出征した時預かったんだ。
「五反田にも赤紙が来たらその時は小橋君に渡せ」と言われている。
僕も社長も…必ず生きて戻ってくる。
その時は僕たちが心から作りたい雑誌を作ろうじゃないか。
はい。
消火始め!
翌年常子たちは防空演習にいそしんでいました
はい。
さすがとと姉。
うまいわね。
一応経験者ですから。
はい。
もう10年以上も前よね。
うん…はい。
すっかり立派になっちゃって。
いろいろありましたから。
(三宅)何をしておる!すみません。
貴様何をタラタラと!早く起き上がれ!すみません。
母はこのところ具合がよくなくて。
だから何だ!アメリカの攻撃は待ってくれないんだ。
たった一人が足を引っ張る事でこの組全員が危険にさらされるんだ。
分かってるのか!すいません!分かっているのなら早く立って演習に参加しろ!はい…。
ちょっと待って下さい。
何だと?演習が大切なのはよく分かります。
ですがこれで具合を悪くしてこのあと動けなくなって肝心な時に助からなかったら元も子もありません。
組長に意見するとは何事だ!俺はお国の訓令により組長を仰せつかったんだぞ。
それに盾つくという事はお国に盾つくという事か!そうではありません。
でも…。
よ〜し分かった!いいだろう。
ただし防空演習を休むなら非国民と見なしお前らの家の配給を1人分減らす!えっ!いくら何でもそれは…。
貴様も同罪だ!唆した者として配給はなしとする。
国民ではないやつに食わせるものなどない!それは…それは勘弁して下さい。
やらせて下さい。
お願いします。
お母さん。
分かった。
今回だけは大目に見てやる。
だったら早く持ち場につけ。
とと姉ちゃん行こう。
いいか!戦況が厳しくなっている中日本が一丸となるために一層協力し合っていかなければならない。
お互いが声をかけ合い変化がないかいつも気にするように!分かったな?分かったら返事!
(一同)はい!
(警報)
しかし空襲は日に日に激しさを増していきました
(警報)・
(警報)警戒警報鳴らなかったよね。
いきなり空襲警報だった。
どうして?分からないわ。
この空襲いつもと違うわ。

(爆撃音)やっぱりいつもと違うよ。
いつもこんなに大きな音じゃないもの。
ねえ…私たちどうなるの?ねえ!大きな声出さないで!・
(爆撃音)
(一同)あっ!・
(爆撃音)
下町を中心に大きな被害を受けたくさんの人たちが焼け出されました。
常子はその中に見覚えのある顔を発見します
や〜だ。
どうしたの。
大丈夫か?お竜さん?お竜さん…お竜さん!あ…あの…私です。
昔銀座で。
銀座?はい…ビアホールで。
ああ…マフラーの。
警戒警報が解除されて安心しきったところで…急に始まったんだ空襲が。
下町の方はひどかったと聞きました。
その直後家に焼夷弾が落ちてきてね。
とてもバケツなんかじゃ消せない火の海だった。
どこもかしこもひどいありさまさ。
火と煙と死体と悲鳴。
どこに行ってもそれが付きまとう。
お布団も敷かずに何話してたの?大きな声では言えないけど戦争が終わったら何をしたいかって話。
あ〜。
何て言ったの?私はそりゃあ好きなだけ小説を書く事よ。
うん。
私はかわいいお洋服をいっぱい作って着たいなあって。
(庸蔵)お姉ちゃんは?あたいは…特にないよ。
戦争が終わってくれりゃ十分さ。
とと姉は何?あぁう〜ん私は…やっぱり雑誌作りかな。
五反田さんと約束したの。
みんなが戻ってきたら好きな雑誌を作ろうって。
女の私でも自由にやりたい事を考えてそれを実現する雑誌をやりたい。
フフッやりたいばかりだけど。
おっ。
おっ。
そろそろ出ようかと思ったんだけどこいつが目に留まってさ。
「新世界」か。
あのあと考えたんだけどあたいは戦争が終わったらいろんな事を知りたいね。
あんたが羨ましいよ。
あたいが知らない事をたくさん知ってんだから。
そんな事ありません。
今まで働いてお金を稼ぐ事ばかり考えてきましたから。
私も知らない事がいっぱいあって知りたい事や見たい事がまだまだたくさんあるんです。
そっか。
あんたも一緒か。
はい。
お竜たちは川崎の親類のもとへと向かいました

この時お竜に語った思いこそが戦後の常子を大きく動かす事になっていくのです
やがて桜が満開になる頃隣組の組長三宅のもとに息子の戦死を伝える知らせが届きました
もはや日本の負けは決定的で皆生きるだけで精いっぱいだったのです
泥棒?そう。
最近横行してるみたい。
空襲警報で防空壕に避難してる間に家に上がって食べ物とかを盗っていくんだって。
ひどい…。
敵は米英だけじゃないって事か。
そんな顔しないでよ。
もし誰か来てもこっちは4人いるんだから大丈夫よ。
(警報)空襲警報発令!このままだと脱水症状起こし…。
しっ!今音しなかった?音って空襲の?違う。
ほら…。

(足音)もしかして…。
まさか。
じゃあ誰よ。
(足音)こっち来る。
とと姉…。
とと姉ちゃん…。
大丈夫大丈夫。
叔父さん…。
(鉄郎)おう久しぶり。
はぁ…。
おい早く出てこいよ。
ちょっ…あっ…。
ん?どうした?すいません。
こ…腰抜かしてしまって。
すみません叔父さん。
気にすんな。
お前ら大変だったんだな。
まあみんな生きてて安心した。
叔父さんもご無事で何よりです。
そうそう。
はい。
この野菜どうしたんです?ん〜自慢じゃねえがことごとく事業が失敗して知り合いの農家で手伝いしてたんだ。
そこでもらった。
卵がこんなに…。
いいんですか?そんなに。
(鉄郎)ああ。
心配だからしばらくここにいてやろうかな。
もう年だからな今更兵隊に引っ張られる心配もないし男手があった方が何かと便利だろ。
ええそれはもちろん。
いいんですか?ああ。
頼まれたら断れねえたちだからよ。
そんな事言ってほかに行く当てがないんじゃないですか?まあ…それもあるな。
やっぱり。
フフフフ。
そして迎えた8月15日
(玉音放送)「非常の措置を以て時局を収拾せむと欲し…」。
よく分からないんだけど…。
しっ!負けたんだ。
えっ?日本が負けた。
だから戦争は終わりだ。
まあなるようになるだろ。
さぁて今日中に雨どいも直しちまうか。
この時常子の中では戦争に負けた悲しみと戦争が終わった喜び2つの感情がせめぎ合っていました
よ〜し…。
できる。
できるわよ!できる!
自分たちの作りたい雑誌を作れる喜びが常子の体じゅうを駆け巡ったのです
2016/07/03(日) 11:10〜11:30
NHK総合1・神戸
とと姉ちゃん 一週間 第13週「常子、防空演習にいそしむ」[字]

五反田(及川光博)の出征後、雑誌は休刊することに。常子(高畑充希)は防空演習にいそしみつつ、家族とともに戦争のつらさをかみしめる。そしてある夜鉄郎(向井理)が…

詳細情報
番組内容
五反田(及川光博)の出征が決まり、雑誌「新世界」は休刊するものの、一人残る常子(高畑充希)は甲東出版を守ることになる。一方で、常子は空襲に備えて防空演習にいそしむが、食糧事情も一層厳しく、戦争のつらさを君子(木村多江)や妹たちとかみしめる。そんな中、不良少女のお竜(志田未来)との再会を果たし、語り合ううちに未来への希望をつなぐ。そしてある夜、防空ごうで身を寄せ合う常子たちに鉄郎(向井理)の足音が…
出演者
【出演】高畑充希,木村多江,相楽樹,杉咲花,向井理,及川光博,志田未来
原作・脚本
【作】西田征史
音楽
【音楽】遠藤浩二

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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