07月06日 09時40分
4日、三重県四日市市の漁港で、漁船など3隻の船が転覆した突風について、津地方気象台は調査の結果、「竜巻と推定した」と発表しました。
4日午後3時半ごろ、四日市市の楠漁港で突風が発生し、漁船2隻とプレジャーボート1隻が転覆しました。3隻には誰も乗っておらずけが人はいませんでした。
三重県には、当時、竜巻注意情報が発表されており、津地方気象台は竜巻が発生したかどうかを調べるため、5日、職員を派遣して現地調査を行いました。
その結果、当時、活発な積乱雲が上空を通過していて、突風がごく短時間で「ゴー」という音を立てながら渦が移動していたという証言が複数得られたことから、突風は「竜巻と推定した」と発表しました。
突風による被害の程度は船が転覆したほかに、住宅の窓ガラスが割れたり、工場の屋根の一部がはがれたりと軽微なものにとどまったということです。
このため、気象台は突風は秒速約30メートルと推定され、ことし4月から導入した突風の強さを判定する基準、「日本版改良藤田スケール」では、6段階のうち最も下の「JEF0」に該当するとしました。
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