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ADHDなどの原因、特定遺伝子の重複 阪大解明

2016/7/5 21:28
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 注意力や落ち着きがなくなる注意欠陥多動性障害(ADHD)などの神経発達障害は、特定の遺伝子が重複して存在すると引き起こされることを、大阪大の山下俊英教授(神経科学)のチームがマウスの実験で突き止め、5日付米専門誌電子版に発表した。

 人でも発症原因になっているとみられ、この遺伝子をターゲットにした新しい治療法の開発に役立つ可能性があるという。チームによると、神経発達障害が染色体の一部分の重複により生じることは既に報告されていたが、詳しいメカニズムは不明だった。

 チームは「マイクロRNA484」という遺伝子に注目。この遺伝子を重複して持つようにしたマウスを作製したところ、胎児期には大脳皮質で神経細胞が過剰に作られ、生まれた後は落ち着きなく動き回るなどの症状を示した。

 神経細胞のもとになる神経幹細胞は増殖しながら神経細胞を生み出すが、マイクロRNA484が重複すると神経幹細胞に影響を及ぼして異常が起き、神経発達障害の発症につながるとみられる。〔共同〕

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