※ちょっと前(四月初め)の訪問記となることをご了承下さい。
いつも、カレー・ラーメン中心のB旧グルメのレポをしていますが、たまにはちゃんとしたお店にも行ったよという記事です。
豆富料理 笹乃雪
四月に行われた父の法事の後、家族で立ち寄ったお店です。このお店は、豆腐料理を専門としており、豆腐料理以外は焼き鳥ぐらいしか無いというお店です。
場所は鶯谷駅から歩いて5分ぐらいのところにあります。
ちょっとレトロな感じで、かつ、会席料理らしい、きちんとした玄関がついた入り口になっています。お料理に期待が高まるエントランスです。
お料理紹介
この日は、コース料理の「呉竹の里」を頂きました。
前菜
春でしたので、前菜は筍の穂先を炊いたものとそら豆、そして生麩とお魚です。
生盛膾(白酢あえ)
見た目も綺麗な白和え。和えてあるのが出てくるのではなく、自分で真ん中のお豆腐に和えて頂きます。上品なしっとりとした味
冷奴
普通のお店ならサイドメニューになる冷奴ですが、さすがお豆腐料理屋さんの冷奴。大豆の旨味と甘味が口に広がります。生姜醤油も供されますが、塩をかけて食べたり、何もつけないで食べたり、豆腐を味わいたい冷奴です。
あんかけ豆富
あんかけ豆富は、一人前で二椀出てきます。これには謂れがあって、かつて上野の宮様(元禄のころの親王だそうです)が「美味しすぎるのでお代わりをご所望になった」事が始まりなのだとか。
湯葉刺し身
お豆腐が美味しいということは、当然湯葉も大変おいしゅうございました。これだけで日本酒一合飲める感じです。
胡麻豆腐
胡麻豆腐も本葛で寄せている感じで、濃厚な胡麻の味が楽しめました。少し甘めの柚子味噌がよく合っています。
揚げ物
揚げ物は揚げ豆腐とシシトウ、寄せ揚げ。油っぽさが無く、サクサクと軽い揚げ上がりです。軽く塩を振って食べるのが美味しかったです。
雲水
雲水という蒸し物です。豆乳で作った茶碗蒸しという感じ。あっさりとした味でした。
季節の一品
季節の一品は豆乳和えだったのかな。意外とコクがありました。
うずみ豆富(豆富茶漬け)
締めは豆富茶漬けです。豆富にコクが有り、出汁もきっちり出ていてとても深い味のするお茶漬けでした。
デザート
デザートは豆腐ジェラートです。甘みが抑えてあって、とても上品な味でした。
お酒
やはり、このような席では日本酒でしょう、ということで、最初から日本酒を飲みました。
最初は、純米吟醸の生酒
嫌味のないあっさり淡麗の味で、お豆腐ととても良く合います。
二本目は珍しい蕎麦酒を頂きました。
蕎麦の香ばしさが口の中に広がります。味はやはりあっさり淡麗で豆腐とのマッチングは申し分ありません。
こんな店にはなかなか行けませんが、たまにはこういう店でのお食事も落ち着くものです。
帰りは、谷中墓地の桜を見ながら帰りました。