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静岡スズキが月面探査機を支援◆自動車軽量化技術を活用スズキは5日、世界初のロボット月面探査レースに国内で唯一参戦しているチーム「HAKUTO(ハクト)」と技術支援に向けた契約を結んだと発表した。ハクトは2017年夏の打ち上げを目指して月面探査機(ローバー)の開発を進めていて、スズキが培ってきた自動車の軽量化技術を活用する。 レースは、米検索大手グーグルが資金援助する「グーグル・ルナ・エックスプライズ」。月面に探査機を着陸させ、五百メートル以上移動し、高解像度の映像を地上に送信するのが課題だ。世界の十六チームが参加し、来年末までに最も早く課題を達成したチームに二千万ドルが贈られる。 ハクトは、航空宇宙事業を手掛けるベンチャー企業「ispace(アイスペース)」(東京)と東北大の吉田和哉教授の研究室を中心に、全国の技術者有志ら約六十人でつくる。打ち上げと月面着陸は他チームに相乗りする計画で、探査機の開発に挑んでいる。 試作機は全長六十センチ、幅四十八センチで、重さは八キロ。重さや大きさはロケットの打ち上げ費用に影響するため、軽自動車の開発で小型、軽量化の技術を高めてきたスズキが支援することになった。 今後、スズキの技術者の意見なども交えて来年初めに月面探査機を完成させる予定。ハクトの袴田武史代表は「スズキがパートナーになって心強く思う。技術とノウハウをローバーに生かせるよう検討を進めていく」とコメントした。 スズキの鈴木俊宏社長は「小さなローバーで夢にチャレンジするハクトに共感した。成功を楽しみにしている」と期待を寄せている。 このほか、KDDIや日本航空(JAL)などの企業もハクトを支援する。 PR情報 |
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