バングラデシュ事件 刃物や銃による傷で死亡か

バングラデシュ事件 刃物や銃による傷で死亡か
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バングラデシュで起きた武装グループによる襲撃事件で、警察が日本人7人の遺体を司法解剖した結果、亡くなった人の一部は刃物や銃による傷で死亡したとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。警察は今後、けがをして現場から救出された男性からも話を聴くなどして、当時の詳しい状況を調べることにしています。
バングラデシュの首都ダッカで今月1日に武装グループが飲食店を襲撃し、人質を取って立てこもった事件では、日本人の男女7人を含む22人が死亡しました。
日本人7人の遺体は5日、政府専用機で帰国し、警察は刑法の国外犯の規定を適用し、神奈川県内の6か所の病院で殺人の疑いで司法解剖を行い、7人が死亡するに至った経緯や原因を調べました。
その結果、亡くなった人の一部は刃物で切られたことで大量の血液が失われて死亡したとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。また、銃で撃たれて脳に激しい損傷を受けていた人もいたということです。
警察は今後、けがをして現場から救出された渡邊玉興さんからも話を聴いて、当時の詳しい状況を調べるとともに、外交ルートを通じてバングラデシュの捜査機関に協力を求め、事件の解明を進めることにしています。