学習障害(LD)のチェック方法はこれだ!3分でできるセルフ診断
2016年07月05日

学習障害(LD)のチェック方法はこれだ!3分でできるセルフ診断

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学習障害(LD)を持つ子どもは年々増えています。現在、各クラスに1人程度の割合 となっており、今後さらに増加すると考えられています。

また、就職してから学習障害と診断されるケースも増えており、家庭における学習障害の早期発見が重要視されています

今回は、家庭で簡単に学習障害のチェックができるように、3分でできるセルフチェック表を用意しました。ぜひ、活用してみて下さい。

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学習障害の特徴


学習障害 には、全体的な知的障害はありません。聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論するといった能力のうち、特定の能力の習得と使用が著しく困難な状態 を、学習障害と言います。

学習障害の具体的な特徴やその他の発達障害については、「発達障害の種類と特徴 絶対に知っておきたい基礎知識!」を参考にして下さい。

学習障害のセルフチェック


子どもが学習障害かどうかを正確に調べるためには、専門医の診断 を受ける必要があります。しかし、学習障害の疑いがあるかどうかでしたら、このチェック表で調べることが可能です。

下のチェック表にあてはまる項目が多い場合は、専門医の診断を受けるようにしましょう

◆聞く能力に関する項目
□聞き間違いや意味の取り違いがある
□話を聞き逃すことがある
□話し合いをすることが難しい
□「それ」「あれ」などが何を指すか分からない
□1対1だと理解できるが集団で指示が出されると難しい

◆話す能力に関する項目
□言葉に詰まる
□単語を羅列した表現をする
□思いつくままに話をする
□早口、たどたどしいなど適切な速さで話すことが難しい
□筋道の通った話をするのが難しい
□発音が正確でない
□分かりやすく伝えることが難しい
□抑揚や声のトーンが不自然

◆読む能力に関する項目
□読むのが遅い
□読み間違えがある
□同じ文を繰り返し読む
□行や単語を飛ばして読む
□文章を間違って理解する

◆書く能力に関する項目
□まっすぐ書けない
□文字の大きさがバラバラ
□長い文章が書けない
□漢字の細かい部分を間違える
□句読点を抜かしたり間違った場所につけたりする

◆計算する能力に関する項目
□暗算ができない(指を使って計算する)
□繰り上がり繰り下がりの計算ができない
□分数、小数の大小を間違える
□計算に時間がかかる
□文章問題を理解するのが難しい

◆推論する能力に関する項目
□量(mm、cmなど)を表す単位を上手に使えない
□図形や展開図を書くのが難しい
□予定にそって行動したり必要に応じて予定を変更したりすることができない
□飛躍した考えや早とちりをする
□量を比較することができない

いかがでしょうか。これが、学習障害のチェック項目になります。順番にチェックしていき、特定の項目だけチェックが多い場合は学習障害の可能性があります

また、学習障害は1つの項目だけでなく、複数の項目にまたがって困難が見られる場合もあります。その点には注意して下さい。

専門機関で診察を受けるときは、まず初めに田中ビネー知能検査などの 知能検査 が行われ、知力を測定します。

そこで「学習障害の疑いが強い」という結果になれば、PRS という記憶力や表現力、理解力などを診断するテストを行い、診断します。

学習障害は、早期発見・早期治療で症状が良くなっていくことがあります。学習障害の可能性が疑われる場合は専門医の診断を受け、なるべく早く支援や治療を行えるようにしましょう。

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まとめ
・学習障害(LD)の子どもは年々増加している。
・チェック表を使えば学習障害の可能性があるか調べられる。
・特定の項目にチェックが多い場合は学習障害の可能性がある。

タグ:子ども 障害

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posted by マツイ ケイスケ at 11:00 | 発達障害の子ども | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする