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【緊迫・南シナ海】
中国が軍事演習に向け船舶の海域進入を禁止 仲裁判断ひかえ領有誇示する狙いか?
中国海事局は4日までに、南シナ海の一部海域で軍事演習を実施するため、5日から11日まで船舶の進入を禁止すると発表した。国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所が12日に南シナ海問題を巡る仲裁手続きの判断を示すのを前に領有権を誇示する狙いがあるとみられる。
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)によると、対象海域にはベトナムなどと領有権を争う西沙(英語名パラセル)諸島の周辺が含まれている。演習の具体的な内容は明らかになっていない。
環球時報は「今回の演習は中国が仲裁判断を認めず、南シナ海の主権を守る決心を示す」とする軍事専門家のコメントを伝えた。(共同)