銘柄固定式サヤ取りとは、異銘柄を組み合わせることにより、
自分だけの銘柄を生成することである。
そして、生成した銘柄のうねり、リズムを取る。
林輝太郎先生、栗山さんが、株のサヤ取りにおいて
「サヤだけをみて売買する」と言っているのと同じことではあるが、
「自分が生成した、世界で唯一つの銘柄を売買する」と考えたほうが潔くてよい。
そうすると、その値動きは自分だけのものであるから、
天上天下唯我独尊、他人に聞く必要はない。
自分だけのサヤ取りに単純化し、反復することで上達が可能になる。
ついでに言うと、筆者は栗山さん流の軸銘柄方式はやらない。
軸銘柄方式はサヤ取りの初心者が、銘柄を決めるための方便であって、一旦組合せを決定したら、銘柄固定式サヤ取りを行ったほうがよい。
軸銘柄方式は脇銘柄を変えることにより、銘柄選択による当て物的要素が発生するだけでなく、軸銘柄を本玉としたツナギ売買に近いため、サヤ取りの本筋から外れていると思っている。
技術を身につけ上達するには単純化して反復しなければならないのに、サヤ取りの組合せを変えてしまったら、継続的な変動感覚が得られない。
サヤ取りの銘柄には軸も脇もない。サヤ取りの銘柄はどちらも軸銘柄だから、組み合わせを固定して時期を待つように心掛けるべきである。
サヤの周期を過去に遡って調べたにせよ、突然、なじみのない脇銘柄を組合わせて売買すれば、本質的には片張りの当て物と変わらない。
サヤの周期は過去のものであって、再現される保証はまったくないからである。
仕掛けた後サヤの周期が乱れると不安感がつのり、結果的にうまくいかないことが多いのである。
うまくいかないと、時期を待つことをせずに、脇銘柄が悪いと考え、またサヤの周期を過去に遡って調べて組合せを変える。
堂々巡りで、結局、株のサヤ取りを断念することになってしまう。
そうでなくても、心理的不安があると、大枚数による本格的サヤ取りに進むのは難しいのである。
相場戦略研究所 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1289/
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