2016年7月1日、イタリアの警察当局は、トスカーナ州プラートで多発する北アフリカ系移民への襲撃に関与した疑いで、中国の犯罪組織の施設など9カ所を家宅捜索したと発表した。騰訊新聞が伝えた。
英BBCが伝えたもので、捜査対象は中国の文化団体「The City of the White Stag(白鹿の都市)」につながりのある人物。自警団のような警備組織をつくり、法令を順守している中国系企業からみかじめ料を集めているほか、犯罪とかかわりのないアラブ系移民に対する襲撃も行っていた疑いがあるという。
プラートは欧州最大規模の中国人コミュニティーがあり、縫製業が盛んな地域だが、劣悪な環境で労働者を搾取する「ブラック工場」としても知られている。(翻訳・編集/柳川)