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第一話 転生
月影暁人
東雲遥斗

「こらぁぁぁあああ! 月影ぇぇぇええええ!」
昼休みの学校の廊下に鬼のような怒声が響きわたる。周りの生徒達はビビる者もいれば、ああ、またかと呆れる生徒もいる。
「ここまでおいで~」
そう言って人混みの中をするするとすり抜けていく少年がいた。彼の名前は月影暁人。この学校で悪ガキと呼ばれている悪戯好きの少年だ。
「また授業をサボって! お前には良識ってもんが無いのか!」
「知るかよそんなこと、授業なんてつまんないだけだろ。むしろ受けてる奴の方がは? って思うわ。」
「なんだと!貴様……」
おお怒ってる怒ってる。
人混みも無くなり、廊下を全力で走り教師から逃げる。角を曲がると、一人の人影が視界に入った。
「げ、遥斗かよ」
「おお東雲!ちょうどいい所に。そいつを止めてくれ!」
くそ、こんな所で止められてたまるか!
遥斗の横を通り抜けようとフェイントをかけるが、それもむなしく腕を掴まれる。
「離せって遥斗!」
「いや、そういうわけにはいかないでしょ」
遥斗がそう言った瞬間、鳩尾に拳を撃ち込まれる。
ぐっ、こいつ本気でやりやがった……超痛ぇ
そのまま力なく床に倒れる。
さすがにやりすぎだと思うんですけど……
そこへ教師も追いつき職員室へと担がれていく。
「う~痛ぇ」
あの後、職員室で説教をうけた俺は腹をさすりながら帰宅していた。
「いくらなんでもやりすぎだろ遥斗」
「悪かったって、後でなんか奢ってやるからさ」
よし、それならば許してやろう。
「にしても退屈だな、高校生活ってのも」
「それに関しては同意見だ」
そうだよな、とお互いに会話を交わし歩道を歩く。信号が赤になったので、止まっていると前方からトラックが来るのが確認できた。
あれ、あのトラック、少しおかしくないか?
そう思ったのも束の間、トラックが物凄いスピードでこちらに向かってきた。
「っ! おいおいマジかよ」
「避けろ暁人!」
突然の事に戸惑っていると、横からドンッと押される。地面に転がると同時に先程いた所から轟音が鳴った。
「遥斗!」
顔を上げると、そこには電柱に激突しているトラック、そして血まみれで倒れている親友の姿があった。
すぐに駆け寄ろうと立ち上がろうとするが、足に力が入らない。見てみると膝から下がありえない方向に曲がっていた。恐らく遥斗に押された時に足がトラックに巻き込まれたのだろう。
「うああぁぁぁ!」
激痛に声をあげるが、それでも痛みをこらえ、這いつくばって移動する。
すると突然、メキッメキッという音と共に背中に衝撃が走った。
「う、がっ……」
口から血が噴き出す。背後に目をやると、電柱が自分の背中に倒れていた。
(ちくしょう、遥斗に助けてもらったってのに)
意識が薄れていく。自分の周囲には血の海が出来ており、もうすぐ死ぬという事を表していた。
(ああ、まだ読んでない転生ssがあるのに)
そんな冗談を思いながら、意識がプツリと途絶えた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
………あれ、意識がまだある。
目を覚ますとそこには、真っ白な空間が広がっていた。
まるで精神と時の部屋みたいだな~と呑気に考えていると、背後から声をかけられた。
「あれ、なんで暁人が居んの?」
後ろを振り返ると、俺を助けて血まみれになっていた筈の遥斗がいた。
「何故ここにおるのか、意識があれば思い出せるじゃろう」
どうなってるんだ……そう思っているとまた背後から声をかけられた。
そこには、白い髪にとても長い顎髭、灰色のコートを纏った老人、そう某魔法学校の校長……
「「何故ここにダン〇ルドアが……」」
「違うわい」
見事なハモリを速攻で否定された。
「さて、自己紹介がまだじゃったな。儂はお主達の世界で神と呼ばれている存在じゃ」
「へ~こんなおじいちゃんがねぇ~」
そう言った瞬間、頬を何かが通りすぎたと感じたと思ったら、血が口へと入ってきた。
What? このおじいちゃん怖すぎるんですけど。
「今、なんと言ったかの。最近耳が遠くてのぉ」
「いえ、貫禄があるおじさまだなぁと思いました」
神はうむといい頷いた。その横で遥斗が笑いを堪えている。ちくせう……
「さて、お主達がここにいる理由を話さねばならんの」
そう言い二つの紙を渡される。そこには俺と遥斗が映っていて、空欄が書いてある。
「いやぁ実はのう、儂の部下がお主達の寿命が書かれた書類にBOSSをこぼしてしまってのう」
「「えぇぇぇぇぇ」」
驚きのあまり二人揃って声をあげる。
マジか俺らBOSSで死んだの、つかなんでBOSS……
「すまんのう、謝罪としてお主達を転生させる事になったのじゃ」
「「マジ? (ですか)」」
「ああ、本当じゃ、ほれ、渡した紙の空欄に特典を書くのじゃ」
ポンッと目の前にペンが現れる。特典を自由に決められる。それならば生前妄想してた事が暁人と遥斗には大量にあった。
~数分後
「まあこんな感じかな、遥斗は?」
「俺も書き終わったよ」
「ふむ、どれどれ」
そう言って神が紙を覗きこんできた。
俺が書いたのは、『拒絶する程度の能力』、『魔術の才能』、『エミヤの心象世界』だ。さすがに少し多かったかな?
「いやぁ、実際に書いてみるとあんま思いつかないもんだなぁ」
「ふむ三つか……そしてお主の方は」
遥斗の紙を見る、そこには『意思を解析し構成する程度の能力』とだけ書いてあった。
「なんじゃ、一つだけでいいのか?」
「ええ、他になにも思いつかないもので」
「暁人と違ってお主は無欲じゃな」
なんだと! と神を掴もうとするが、不可視の壁で遮られてしまう。ちくしょう……
「よし、それでは転生先はどうす「「東方Projectの世界で」」ほ、ほう、妙に息ぴったりじゃな」
あまりの勢いのいい発言に少し驚く神。してやったりと内心少し喜んだ。
「それでは転生させるぞい、おまけで身体能力も上げておいてやるぞい」
「お、流石ダン〇ルドア、太っ腹!」
だから儂は神じゃとか聞こえてきたと思ったら、目の前が光に包まれていく。
「さて第二の人生の始まりだ」
「ああ」
そういった瞬間、意識が途絶えた。
初めまして隻眼の白狼と申します。
この作品は私が東方が好きすぎて書いた作品です。
文章がバラバラな所もありますが暖かい目で見守って下さい。
次回もお楽しみに。
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