挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
東方月影録 作者:隻眼の白狼
1/2

第一話 転生

月影暁人
挿絵(By みてみん)

東雲遥斗
挿絵(By みてみん)
「こらぁぁぁあああ! 月影ぇぇぇええええ!」

昼休みの学校の廊下に鬼のような怒声が響きわたる。周りの生徒達はビビる者もいれば、ああ、またかと呆れる生徒もいる。

「ここまでおいで~」

そう言って人混みの中をするするとすり抜けていく少年がいた。彼の名前は月影暁人(つきかげあきと)。この学校で悪ガキと呼ばれている悪戯好きの少年だ。

「また授業をサボって! お前には良識ってもんが無いのか!」

「知るかよそんなこと、授業なんてつまんないだけだろ。むしろ受けてる奴の方がは? って思うわ。」

「なんだと!貴様……」

おお怒ってる怒ってる。
人混みも無くなり、廊下を全力で走り教師から逃げる。角を曲がると、一人の人影が視界に入った。

「げ、遥斗(はると)かよ」

「おお東雲(しののめ)!ちょうどいい所に。そいつを止めてくれ!」

くそ、こんな所で止められてたまるか!
遥斗の横を通り抜けようとフェイントをかけるが、それもむなしく腕を掴まれる。

「離せって遥斗!」

「いや、そういうわけにはいかないでしょ」

遥斗がそう言った瞬間、鳩尾に拳を撃ち込まれる。
ぐっ、こいつ本気でやりやがった……超痛ぇ

そのまま力なく床に倒れる。
さすがにやりすぎだと思うんですけど……
そこへ教師も追いつき職員室へと担がれていく。





「う~痛ぇ」

あの後、職員室で説教をうけた俺は腹をさすりながら帰宅していた。

「いくらなんでもやりすぎだろ遥斗」

「悪かったって、後でなんか奢ってやるからさ」

よし、それならば許してやろう。

「にしても退屈だな、高校生活ってのも」

「それに関しては同意見だ」

そうだよな、とお互いに会話を交わし歩道を歩く。信号が赤になったので、止まっていると前方からトラックが来るのが確認できた。

あれ、あのトラック、少しおかしくないか?

そう思ったのも束の間、トラックが物凄いスピードでこちらに向かってきた。

「っ! おいおいマジかよ」

「避けろ暁人!」

突然の事に戸惑っていると、横からドンッと押される。地面に転がると同時に先程いた所から轟音が鳴った。

「遥斗!」

顔を上げると、そこには電柱に激突しているトラック、そして血まみれで倒れている親友の姿があった。

すぐに駆け寄ろうと立ち上がろうとするが、足に力が入らない。見てみると膝から下がありえない方向に曲がっていた。恐らく遥斗に押された時に足がトラックに巻き込まれたのだろう。

「うああぁぁぁ!」

激痛に声をあげるが、それでも痛みをこらえ、這いつくばって移動する。

すると突然、メキッメキッという音と共に背中に衝撃が走った。

「う、がっ……」

口から血が噴き出す。背後に目をやると、電柱が自分の背中に倒れていた。

(ちくしょう、遥斗に助けてもらったってのに)

意識が薄れていく。自分の周囲には血の海が出来ており、もうすぐ死ぬという事を表していた。

(ああ、まだ読んでない転生ssがあるのに)

そんな冗談を思いながら、意識がプツリと途絶えた。




 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇




………あれ、意識がまだある。

目を覚ますとそこには、真っ白な空間が広がっていた。

まるで精神と時の部屋みたいだな~と呑気に考えていると、背後から声をかけられた。

「あれ、なんで暁人が居んの?」

後ろを振り返ると、俺を助けて血まみれになっていた筈の遥斗がいた。

「何故ここにおるのか、意識があれば思い出せるじゃろう」

どうなってるんだ……そう思っているとまた背後から声をかけられた。

そこには、白い髪にとても長い顎髭、灰色のコートを纏った老人、そう某魔法学校の校長……

「「何故ここにダン〇ルドアが……」」

「違うわい」

見事なハモリを速攻で否定された。

「さて、自己紹介がまだじゃったな。儂はお主達の世界で神と呼ばれている存在じゃ」

「へ~こんなおじいちゃんがねぇ~」

そう言った瞬間、頬を何かが通りすぎたと感じたと思ったら、血が口へと入ってきた。
What? このおじいちゃん怖すぎるんですけど。

「今、なんと言ったかの。最近耳が遠くてのぉ」

「いえ、貫禄があるおじさまだなぁと思いました」

神はうむといい頷いた。その横で遥斗が笑いを堪えている。ちくせう……

「さて、お主達がここにいる理由を話さねばならんの」

そう言い二つの紙を渡される。そこには俺と遥斗が映っていて、空欄が書いてある。

「いやぁ実はのう、儂の部下がお主達の寿命が書かれた書類にBOSSをこぼしてしまってのう」

「「えぇぇぇぇぇ」」

驚きのあまり二人揃って声をあげる。
マジか俺らBOSSで死んだの、つかなんでBOSS……

「すまんのう、謝罪としてお主達を転生させる事になったのじゃ」

「「マジ? (ですか)」」

「ああ、本当じゃ、ほれ、渡した紙の空欄に特典を書くのじゃ」

ポンッと目の前にペンが現れる。特典を自由に決められる。それならば生前妄想してた事が暁人と遥斗には大量にあった。


~数分後

「まあこんな感じかな、遥斗は?」

「俺も書き終わったよ」

「ふむ、どれどれ」

そう言って神が(ダジャレじゃない)を覗きこんできた。
俺が書いたのは、『拒絶する程度の能力』、『魔術の才能』、『エミヤの心象世界』だ。さすがに少し多かったかな?

「いやぁ、実際に書いてみるとあんま思いつかないもんだなぁ」

「ふむ三つか……そしてお主の方は」

遥斗の紙を見る、そこには『意思を解析し構成する程度の能力』とだけ書いてあった。

「なんじゃ、一つだけでいいのか?」

「ええ、他になにも思いつかないもので」

「暁人と違ってお主は無欲じゃな」

なんだと! と神を掴もうとするが、不可視の壁で遮られてしまう。ちくしょう……

「よし、それでは転生先はどうす「「東方Projectの世界で」」ほ、ほう、妙に息ぴったりじゃな」

あまりの勢いのいい発言に少し驚く神。してやったりと内心少し喜んだ。

「それでは転生させるぞい、おまけで身体能力も上げておいてやるぞい」

「お、流石ダン〇ルドア、太っ腹!」

だから儂は神じゃとか聞こえてきたと思ったら、目の前が光に包まれていく。

「さて第二の人生の始まりだ」

「ああ」

そういった瞬間、意識が途絶えた。
初めまして隻眼の白狼と申します。
この作品は私が東方が好きすぎて書いた作品です。
文章がバラバラな所もありますが暖かい目で見守って下さい。

次回もお楽しみに。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ